Webデザインの自動生成AIツールおすすめ10選【無料&有料別に厳選】
この記事では、Webデザイン制作におすすめのAIツールを紹介します。
Webデザインが自動生成できる無料のAIツールってあるのかな?
無料と有料ツールだと何が違うんだろう?
「ジブリ風画像の生成」など、ChatGPTといった生成AIツールを用いたコンテンツ制作が話題になる昨今。こうした技術革新を背景に、生成AIでWebデザインを効率よく制作しようと考えている人も多いですよね。
実のところ2025年時点で、Webデザインが自動生成できる生成AIツールは数多く存在します。
ただし、料金やどんなデザインが生成できるのかなど、詳細を確認しないまま使うツールを選んでは「もっとちゃんと調べておけばよかった…」と後悔しかねません。
そこでこの記事では次のトピック別に、Webデザインの自動生成AIツールを紹介します。
生成AIツールの選び方や活用する際の注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- AIツールは5つのポイントを踏まえて選択することが重要
- 無料版は「ChatGPT」有料版は「Adobe Firefly」などがおすすめ
- AIツール利用時は著作権や利用許諾などに注意しよう
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Webデザインの自動生成AIツールを選ぶ5つのポイント

冒頭で述べたとおり、詳細を確認しないまま自動生成AIツールを選んでは、かけた費用や時間を無駄にしかねません。
そこではじめに、Webデザインの自動生成AIツールを選ぶポイントを、5つにまとめて解説します。
無料か有料か
各ツールにかかる費用の有無を確認し、予算や用途に適したものを選びましょう。Webデザインの自動生成AIツールには無料と有料のものがあり、それぞれ特徴が異なります。
特徴 | |
---|---|
無料ツール | ・基本的な機能を試行できる ・機能や回数が制限されるケースがある |
有料ツール | ・無料ツールと比較すると機能が豊富 ・無制限で利用できる ・サポートが充実している |
無料ツールは体験版として提供されているケースも多く、機能や使用回数が制限されています。一方で有料ツールは、豊富な機能を無制限で利用可能です。そのほか、サポートなどが充実している点も有料ツールの特徴といえます。
まずは無料ツールで機能や操作性を確認した上で、必要に応じて有料ツールへ切り替えるとよいでしょう。
登録は必要か
登録の必要有無も、自動生成AIツールを選ぶ際の重要なポイントです。
ツールによっては、アカウント登録なしで使えるものと、登録が必須なものがあります。すぐに試してみたい場合や、情報入力に不安がある人は登録不要のツールが安心です。
一方、アカウント登録が必要なツールは、機能が充実していることが多いです。作業状態を記憶してくれるツールもあるため、次回利用時に時間を要することなく高品質な作業を期待できる点も魅力です。
ツールの中には、Googleアカウントなどで簡単にサインインできるものもあるため、用途やセキュリティの考え方に合わせて選択することが重要です。
目的に沿う機能はあるか

各ツールの機能を確認し、用途に合うものを選びましょう。次のように、生成ツールごとで活用できる機能は異なります。
活用できる機能 | サービス例 |
---|---|
画像の自動生成 | ・Adobe Firefly ・パッケージデザインAI ・Midjourney |
動画の自動生成 | Runway |
Webデザインの自動生成 | ・Figma ・ChatGPT ・AIR Design ・Galileo AI |
画像の自動着色 | Petalica Paint |
目的に沿う機能を有するツールを選ばなければ、作業効率が低下するだけではなく、期待する成果物を作成できません。一方で目的に沿う機能があるツールを選べば、品質や生産性向上を実現可能です。
Webデザイン作成で困っている工程はどこか、あるいはAIツールを使って何を達成したいか目的を明確にしておくと、上手にツールを選択できるでしょう。
商用利用できるか
商用利用できるかも、自動生成AIツールを選ぶときにチェックしたいポイントの1つです。
自動生成AIツールで生成したWebデザインは、自由に利用してよいわけではありません。なぜならば、自動生成AIツールの規約によって商用利用が許可されているか否かが異なるためです。
無料プランは個人利用に限定されることが一般的で、商用利用には有料プランが必要なケースがあります。また、自動生成AIツールが生成した成果物が著作権を侵害している場合もあり、再配布できないことがある点にも注意が必要です。
そのため、ツール選定時に「商用利用が可能であるか」をチェックしましょう。
利用者からの口コミは良いか
次に、各ツールの評判を確認し、利用者の口コミが良いものを選びましょう。
自動生成AIツールの公式サイトをみれば、特徴や機能などの情報収集は可能です。ただし、実際にツールを利用した人がどう感じたかまでは確認できません。
個人ブログやX(旧Twitter)などの口コミでは、ユーザーが実際にツールを利用して感じたリアルな感想をチェックできます。口コミには、評価できる点はもちろん改善すべき点や使いにくい点などが包み隠さずコメントされています。あらかじめ口コミをチェックしておけば、利用後のギャップを小さくできるでしょう。
なお、口コミは人によって感じ方が異なります。そのため、過度に口コミを信じるのではなく、参考情報として総合的に判断することをおすすめします。
Webデザインを自動生成できる無料AIツールおすすめ5選
ここからは、Webデザインを自動生成できるおすすめの無料AIツールを、厳選して5つ紹介します。
1.ChatGPT

ChatGPTは、OpenAIが提供する対話型の生成AIツールです。
このツールはWebデザインのアイデア出しや構成の提案に活用可能です。具体的には「新規開店するカフェのホームページを作りたい」と入力するだけで、必要なページ構成やコンテンツの例、レイアウト案などをHTMLやCSS形式で自動的に生成できます。
Webデザインに関する専門知識がなくても自然な会話形式で質問できるため、初心者でも手軽に使えるのが特徴です。さらに、文章の作成やコピーライティングも得意なので、デザインだけでなくサイト全体の自動生成に利用できます。
なお、ChatGPTは無料で利用できますが、高精度な回答を出力してくれる最新モデルの利用や画像生成などは回数制限などがある点には注意しましょう。
何から始めれば良いのかわからない人はもちろん、高度なWebデザインを短期間で自動生成したい人にもおすすめのツールです。
ChatGPTの特徴をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

2.Petalica Paint
Petalica Paintは、ピクシブ株式会社が運営する無料のWebサービスで、白黒の画像にAIが自動的に着色してくれます。
画像をアップロードし、しばらく待つだけでAIが自動着色した画像が表示されます。画像全体はもちろん、特定の領域を指定する色で着色することも可能です。
AIが自動で判断して色を入れてくれるため、とくに考える必要はありません。着色が苦手だったり面倒に感じたりする人におすすめのサービスです。
下記のリンクから絵の着色を自動で行えるため、興味のある人はぜひお試しください。
3.Figma

Figmaはブラウザで使えるデザインツールです。
直感的な操作性を有しており、簡単にデザインを作成できます。また、仕上がりをプレビューで即座に確認できる点や、他の人とリアルタイムで共同作業ができる点も特徴的です。
Figmaは、AIを活用した「Figma AI」という機能を提供しています。Figma AIを使えば、類似デザインを簡単に検索できたり、プロンプトからデザインを自動的に生成可能です。そのほか、テキストのリライトや背景の自動削除など細かいところも対応している点が嬉しいポイントといえます。
なお、現在Figma AIはベータ版として無料で提供されていますが、今後一般提供されたタイミングで費用が発生する可能性がある点には注意が必要です。
もっと具体的に知りたい人は、Figmaのホームページにアクセスして確認しましょう。
なお、Figmaの使い方をより詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。

4.Canva

Canvaは、誰でも簡単にデザインができる無料のグラフィックデザインツールです。
61万点のテンプレートをはじめ、1億点にもおよぶ素材をもとに、簡単な操作でさまざまなデザインを作成可能です。テンプレートはプロのデザイナーが作成しているため、本格的なWebデザインを実現できます。
また、Canvaは生成AIを活用したマジックデザイン機能も提供しています。マジックデザイン機能は、画像やテキストをアップロードするだけで、AIが自動で複数のデザイン案を生成してくれる便利な機能です。なお、無料版はマジックデザインを10回まで利用できます。必要に応じて有料版への加入をご検討ください。
マジックデザインで作成したWebデザインは商用利用が可能です。Webデザインの経験がない人も、AIがセンスの良いデザインを自動生成してくれるため、安心して使える点が魅力といえます。
5.Runway

Runwayは、生成AIを活用した動画生成ツールです。
このツールは、テキストや画像を入力するだけで、自動的に生成してくれます。実写と見間違うような高精度の動画はもちろん、キャラクターに動きをつけることも可能です。Runwayを活用すれば「朝日を浴びてランニングする女性」などといった短い文章を入力するだけで、Webサイトの世界観に合う動画を作成できます。
なお、Runwayは無料版を提供しており、125クレジットまで利用可能です。クレジット消費量は利用モデルによっても異なりますが、約25秒の動画作成で125クレジットを消費する点には注意しましょう。
手軽にダイナミックなWebデザインを作成したい人にはおすすめのツールです。
Webデザインを自動生成できる有料AIツールおすすめ5選
ここからはWebデザインを自動生成できるおすすめの有料AIツールを、厳選して5つ紹介します。
1.Adobe Firefly

Fireflyはデザインソフト大手であるAdobe社が開発した画像生成AIです。
Adobe独自の生成モデルが使用されており、テキストを入力するだけでデジタル画像や写真を自動生成できます。
著作権の許諾がある画像から学習して生成しているため安心して利用可能です。また、同社の製品であるPhotoshopやIllustratorなどとスムーズに連携できる点も魅力といえます。
Fireflyは、月に25件までの画像生成なら無料で作成できます。下記のリンクからアクセスできるため、興味のある人は無料で始めてみましょう。
2.AIR Design

AIR Designは、株式会社ガラパゴスが運営するWeb広告支援サービスです。
独自のAIを活用し、科学的根拠に基づいてLPやバナーなどのクリエイティブ制作を行っています。さまざまな業界の企業の成果創出に貢献しており、短期間でCVRの改善をしてきた実績が数多くあります。
短期間で成果を上げたい企業の担当者におすすめといえるでしょう。
料金については公表されていないため、直接問い合わせる必要があります。公式ホームページより具体的なサービス内容の確認や問い合わせができるので、興味のある人はぜひアクセスしてください。
3.パッケージデザインAI

パッケージデザインAIは、株式会社プラグが運営するWebサービスです。
パッケージデザインAIでは、それぞれ専門家が必要とされる市場調査やデータ分析、デザインをAIが担うことでコストをおさえられます。
実際、キリンビバレッジやカルビーなど大手メーカーのパッケージデザイン改良にAIを用いることで、CSVを改善してきました。消費者からのより良い反応を得るために、ヒートマップや好感度予測をしています。
「AIを活用して消費者のパッケージデザインに対する反応を上げたい」と考えている企業担当者におすすめです。
4.Midjourney

Midjourneyは、テキストから画像を作成できるAIツールです。
コミュニケーションツールであるDiscordにプロンプトを送信すると、その内容をAIが理解した上で適切な画像を自動生成してくれます。Webデザインのなかでも、素材作成やアイデア出しに活用できるのが特徴です。イラストに苦手意識がある人には心強いツールといえます。
なお、料金プランは次の4つです。
- Basic Plan
- Standard Plan
- Pro Plan
- Mega Plan
最も安価なBasic Planは10ドル/月から利用できます。このプランは3.3時間を超えると画像生成ができなくなりますが、性能を確認するには十分な時間といえます。Webデザインに活用できそうであれば、より上位のプランを契約しましょう。
5.Galileo AI

Galileo AIは、自動的にUIを生成できるAIツールです。
英語はもちろん日本語にも対応しているため、細かいニュアンスも指定できます。さらにPCとスマートフォンそれぞれのUIを自動的に出力できるので、効率的にWebデザイン制作を進められるのが特徴です。
Galileo AIの主な機能は次のとおりです。
- Text to UI
- Image to UI
Text to UIは、プロンプトからUIを自動生成できます。Webサイトのイメージや必要な要素などを中心に、Galileo AIと対話することで、高精度のWebデザインを作成可能です。また、Image to UIは画像を元にUIを自動生成できます。
手間をかけずに、高品質なWebデザインを自動生成したい人にはおすすめのツールです。
AIツールでWebデザインを自動生成するメリット・デメリット
なかには、Webデザイン制作にAIツールを活用すべきか判断できない人もいますよね。
そこで、ここからはAIツールでWebデザインを自動生成するメリット・デメリットをそれぞれ解説します。
3つのメリット

自動生成AIツールでWebデザインを自動生成する主なメリットは、次の3つです。
- 作業の生産性を向上できる
- さまざまなアイデアのWebデザインを作成できる
- 品質向上を実現できる
Webデザインに自動生成AIツールを活用することで、生産性の向上が可能です。例えば、レイアウトの自動生成や素材作成など、これまで時間を要していた工程を大幅に短縮できます。
自動生成AIツールを利用すれば膨大なデザインパターンをもとに提案してくれるため、自分1人では思いつくことが難しい多様なアイデアのWebデザインを作成できる点も魅力です。この機能を使えば、デザインの幅が広がり、よりユーザーに響くサイトづくりを実現できます。
さらに、自動生成AIツールは一貫性や視認性といったUI/UXの基本を踏まえたWebデザインを作成してくれます。Webデザイン未経験者でも、一定の品質を担保したデザインを作れる点もメリットの1つです。
3つのデメリット

自動生成AIツールを使ったWebデザインにはさまざまなメリットがある一方で、デメリットも存在します。主なデメリットは次の3つです。
- スキルが身につかない
- オリジナリティに欠ける
- 著作権などに注意が必要
Webデザイン作成を自動生成AIツールに頼りすぎると、自分自身の手を動かす機会が減少します。その結果、Webデザインスキルが身につきにくいという点はデメリットです。とくに初心者は、Webデザイン作成に必要となる基礎的な知識やスキルに対する理解が浅くなってしまうリスクがあります。
自動生成AIツールは既存のWebデザインを元にしています。そのため、自動生成AIツールが出力したWebデザインがオリジナリティに欠けるケースも少なくありません。誰も見たことがないWebデザインや、自分だけの表現を重視したい人には期待する効果を得られないことも。
そのほか、自動生成AIツールが生成したWebデザインは著作権や使用制限に問題を抱えているケースもあります。そのため、ツールから出力した成果物を商用利用する際は、事前に利用規約などを確認しておきましょう。
Webデザインの自動生成AIツールを活用する際の注意点

Webデザインの自動生成AIツールを活用する際は、下記2点に注意しましょう。
- 常に適切なWebデザインが生成されるとは限らない
- ツールごとで得意不得意がある
自動生成AIツールが作成するものは必ずしも正確なものではありません。例えば、Webデザインに必要なHTMLやCSSを出力しても、エラーやバグが潜んでいるリスクがあります。そのため、自動生成AIツールが作成したものを、そのまま利用するのではなく、きちんと自分自身の目で確認し、問題ないことを確認することが重要です。
また、一言で自動生成AIツールといってもそれぞれの得意分野は異なります。画像生成が得意な自動生成AIツールに、Webデザインのアイデア出しをリクエストしても、期待する効果は得られません。
自動生成AIツールそれぞれの特徴やメリット・デメリットを理解した上で、使い分けることをおすすめします。
まとめ
今回は、Webデザインに利用できるおすすめの自動生成AIツールをはじめ、Webデザイン作成に自動生成AIツールを利用するメリットやデメリットなどを紹介しました。
自動生成AIツールを活用すれば、高品質なWebデザインを簡単に作成可能です。とくにWebデザイン初心者にとっては、強力な武器となります。デメリットや注意点を踏まえた上で、正しく活用するように心がけましょう。
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