Nano bananaとは?画像作成に特化した生成AIの特徴&使い方まとめ
Nano bananaって何?
普通の画像生成AIとどう違うの?
誤字や脱字がないって聞いたけど、本当?
Googleが提供する生成AI「Gemini」で使える画像生成に特化した新しいAIツール「Nano banana(ナノバナナ)」。
XやYoutubeなどのSNSで名前を見聞きする機会はあるものの、実際にどんなサービスなのか、イメージが湧かない人は多いですよね。
キャラクターから広告用のクリエイティブ・SNS画像まで、Nano bananaを使えばテキストを入力するだけで、高品質な画像を一瞬で作成できます。とくに従来の画像生成AIでは難しかった、日本語の文字入り画像に強い点が大きな特徴です。
この記事では作成できる画像の例も交え、Nano bananaの特徴を解説します。「Nano bananaは使うべき?」という疑問にもお答えするので、ぜひ参考にしてください。
- Nano bananaは日本語に強い高精度の画像生成AI
- 人物・キャラ・商品など幅広い画像を自然な指示だけで作成できる
- 資料作成やSNS運用など、多くの業務を効率化できる実用的なツール
『生成AIに興味はあるけど、どうやって使えばいいんだろう…』
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Nano bananaとは?
Nano bananaとは、Google DeepMindが開発した画像生成に特化したAIモデルで、正式名称は「Gemini 2.5 Flash Image」です。人物・キャラクター・広告画像など幅広い画像を作れるほか、日本語での自然な指示だけで細かな編集まで行えるのが大きな特徴です。
従来のPhotoShopなどの画像編集ツールでは、レイヤー操作や切り抜き、マスクなど専門的なスキルが必須でした。しかしNano bananaでは、自然言語で依頼するだけで簡単に画像の作成や編集が行えます。
専門スキルを持たない人でも、短時間でクオリティの高い画像を作れる点が魅力の生成AIです。さらにNano bananaは無料で利用可能で、Geminiを開いてバナナアイコンの画像生成ボタンを押すだけで使い始められます。
誰でも簡単に高品質な画像が作れるので、プロ用途の広告制作から、個人のSNS投稿まで幅広く活用できます。
Geminiの基礎について押さえたい人は、次の記事も参考にしてください。

Nano bananaで作れる画像例
ここからはNano bananaで作れる画像例を、9つにまとめて紹介します。
人物画像
Nano bananaは、自然な質感の人物写真を非常に得意としています。ポートレートやビジネスシーン、SNS用のプロフィール画像まで、目的に合った人物を高精度で生成できます。
「20代の落ち着いた雰囲気の女性」「スーツを着た30代男性がデスクで仕事をしている」「柔らかい光で撮ったポートレートのように」など、細かい指示にも正確に応えてくれる点が特徴です。
今回は、次の画像を生成してみました。
<命令文>
次の画像を出力してください。
・20代の落ち着いた雰囲気の女性
・会社を案内するように右腕を挙げている
・スーツを着用
<出力結果>

上記画像のように、表情・ポーズ・カメラの角度・服装・背景設定まで細かく制御できるため、実際に撮影したかのようなリアリティのある人物画像を作成可能です。
スナップ写真
Nano bananaでは、日常の何気ない一瞬を切り取ったようなスナップ写真も自然に生成できます。街角の風景やカフェでのひとときなどを、光の入り方や空気感までリアルに表現できるのが特徴です。
今回は次のような画像を生成しました。
<命令文>
次の画像を出力してください。
・夏祭りに浴衣を着たカップルが撮った記念写真
・女性は金魚柄の浴衣を着ている
<出力結果>

上記のように、まるで実際に撮影したかのような自然な構図や質感で仕上げられます。SNS投稿やブログのアイキャッチ、旅行記事のイメージ素材など、幅広い用途で役立ちます。
キャラクター画像
Nano bananaはキャラクター画像の生成も得意としており、オリジナルキャラクターの作成から、シーン違い・表情違いの量産まで幅広く対応できます。実写画像をもとにアニメ調やイラスト調のキャラクターへ変換したり、ベースとなる著作権フリー画像からキャラクターのデザインを固めたりと、柔軟な使い方が可能です。
今回は別途ネコの画像を作成し、その画像を元にキャラクターを作成しました。
<命令文>

アップロードしたネコの画像を二足歩行のアニメキャラクターにしてください。
<出力結果>

写真を元にかわいらしいデフォルメされたキャラクターを作成できました。Webサイトやサービスのオリジナルキャラクター作成などに役立つ機能です。
年賀状・お祝いカード
Nano bananaは、年賀状やお祝いカードなどのデザイン制作にも活用できます。年号・干支・テーマを自然言語で伝えるだけで、デザイン済みのカードを数秒で生成してくれるため、外注やテンプレート探しの手間が削減されます。
今回は、2026年の年賀状カードを出力してみました。
<命令文>
2026年、午年の年賀状カードを出力してください。
<出力結果>

上記のように違和感のない日本語で、高クオリティの画像を出力できました。
また、「かわいい雰囲気で」「和風テイストで」「写真入りのデザインにしてほしい」などの細かな要望にも対応できます。年賀状だけでなく、誕生日カード・イベント告知・季節の挨拶状など、幅広いシーンで活用できる便利な生成パターンです。
広告用のクリエイティブ
Nano bananaは、広告用のクリエイティブ制作にも強く、必要な要素を指示するだけで完成度の高いバナー広告を生成できます。従来のデザインツールのように細かなレイアウト調整を行う必要がなく、「〇〇の商品についてバナー広告を作って」と伝えるだけでレイアウト案が複数作成されます。
今回は先ほど出力したネコのキャラクターを元に、侍エンジニアが提供する講座の広告バナーを作成しました。
<命令文>

アップロードしたキャラクターを使って、侍エンジニアの生成AI基礎実践コース(https://generative-ai.sejuku.net/?filter_tag=generativeai)の広告バナーを出力してください。
<出力結果>

日本語やネコのキャラクターが違和感ない形で出力され、高いクオリティの広告ができました。
ほかにも、SNS広告向けの縦長フォーマット、Web広告用の横長バナーなど用途に応じてサイズ変更にも柔軟に対応できます。アイデア出しや初稿のたたき台を短時間で用意できるため、広告制作の業務効率を大幅に向上させることが可能です。
SNS用の投稿画像
Nano bananaは、SNS投稿向けの画像制作にも非常に便利です。投稿文をそのまま渡し「この内容を見やすい画像にまとめて」と指示するだけで、テキストを整理した読みやすいレイアウトの画像を自動生成してくれます。
他にもクーポンコード付きの訴求画像など、キャンペーンを簡潔に知らせる画像作成も可能です。今回は、12月限定キャンペーンを知らせるSNS用画像を作成しました。
<命令文>
以下の内容を、SNS投稿用にわかりやすく画像1枚にまとめてください。
イメージキャラクター(ゆるいタッチの動物キャラ)と、読みやすいレイアウトのテキストを組み合わせてください。
背景は淡いパステルカラーでお願いします。
【投稿内容】
・12月限定キャンペーンのお知らせ
・オンラインストア全品20%OFF
・クーポンコード:WINTER2025
・キャンペーン期間:12/1〜12/31
SNSで情報がひと目で伝わるように、文字の配置・強弱・余白を整えたデザインにしてください。
<出力結果>

上記のとおり、Nano bananaは日本語の文字組みや余白の取り方が自然で、従来の画像生成では難しかった文章入り画像が美しく仕上がる点も強みです。SNSの運用効率を高めたい個人・企業にとって、即戦力となる画像生成が可能です。
商品画像
Nano bananaは、ECサイトやネットショップで使用する商品画像の生成にも活躍します。商品の質感を引き立てる構図や、魅力を強調する背景設定などを自然言語だけで調整できるため、専門的な撮影スキルがなくてもプロ品質の画像を手軽に作成できます。
今回は、ECサイトに掲載するタンブラーの画像を生成しました。
<命令文>
ECサイトに掲載する商品画像を1枚作成してください。
商品は「ステンレス製の保温タンブラー」です。
以下の条件でお願いします。
・背景は白
・商品を中央に大きく配置
・光が当たったときの金属の質感をリアルに表現
・下に自然な影をつけて、立体感を出す
・商品名「ステンレス保温タンブラー」を上部にシンプルなフォントで配置
・ECサイトのサムネイルでも見やすい構図にする
清潔感と高級感が伝わる商品画像にしてください。
<出力結果>

上記のように、商品の存在をリアルに感じられる画像を一瞬で生成可能です。
また、既存の写真をもとに「背景だけ変更」「汚れを消す」「角度を調整する」といった編集も可能なため、撮り直しの手間を減らしながら高品質な商品画像を量産できます。見栄えの良い商品写真はクリック率や購入率にも影響するため、EC事業者にとって大きな武器となる機能です。
資料作成やブログ記事の図解
Nano bananaは、資料作成やブログ記事に欠かせない図解の生成も得意としています。文章だけでは伝わりにくい概念や仕組みを、プロンプトで説明するだけで視覚的に整理された図としてまとめてくれるため、プレゼン資料や記事制作の効率が大幅に向上します。
例えば、「生成AIの仕組みをホワイトボード風に図解して」「3ステップの流れをイラスト入りで示して」などの指示を出すと、情報の整理・図形の配置・タイトル付けまで自動で行われ、わかりやすいビジュアルが完成します。
<命令文>
ブログ記事に掲載する用に、生成AIの仕組みをホワイトボード風に図解してください。
<出力結果>

上記結果のとおり、日本語テキストを含む図解のレイアウトが自然で、従来の画像生成AIでは難しかった「文章入りの説明図」も破綻なく作成できる点が強みです。さらに、資料の要点をシンプルにまとめたスライド風の画像も作れ、ビジネス・教育・ブログなど幅広い場面で活用できます。
飲食店メニュー
Nano bananaは、飲食店のメニュー画像やメニューボードの制作にも活用できます。料理写真の生成はもちろん、料理名・価格・キャッチコピーを含んだデザインレイアウトまで自動で整えてくれるため、メニュー表の作成をほぼ会話だけで完結できます。
今回は、カフェメニューを実際に作成しました。
<命令文>
カフェのメニュー画像を1枚作成してください。
【メニュー内容】
・本日のパスタ 1,280円
・自家製レモネード 680円
・焦がしチーズケーキ 720円
以下の条件でお願いします。
・カフェ風のおしゃれなデザイン
・背景は木目調または淡いベージュで、温かい雰囲気に
・料理のイメージ写真も一緒に配置する
・料理名と価格が見やすいフォントで整列されている
・メニューボードとして店頭に置いても違和感のないレイアウトにする
・日本語の文字組みを自然なバランスで仕上げる
料理写真の質感と、手書き風のアクセントを合わせたメニュー画像にしてください。
<出力結果>

上記の通り、カフェの雰囲気にあったメニュー画像を作成できました。実際に利用する場合は、周りの余白を削るなどの作業が必要になりますが、雰囲気に合った画像を瞬時に作成できるのは大きな強みです。
無料版Nano bananaと有料プランの違い
Nano bananaは無料でも利用できますが、より高品質な画像生成を求める場合は有料版のほうが安定しています。とくに大きく異なるのは、生成できる画像枚数と日本語テキストの精度です。
まず、無料版ではPro機能のような深い推察を伴う画像生成に枚数制限があります。公式に具体的な上限は明記されていませんが、サーバー使用率に左右される仕組みのため、利用者が多い時間帯は1〜2枚ほどしか出力できないこともあります。複雑な構図や高度な編集を何枚も試したい場合には、やや物足りなさを感じるでしょう。
次に、日本語テキストの品質にも大きな差があります。無料版では、従来の生成AIにありがちな文字化けや不自然な日本語表現が出るケースがまだ残っています。一方、有料版では日本語処理が大きく改善され、自然なフォント・読みやすい文字配置・誤字の少ない文章を高精度で生成できます。
次の画像は、Nano Bananaの無料版と有料プランの出力画像です。
【無料版】

【有料プラン】

画像そのものに関しては無料版と有料プランで大きな差はありません。しかし、日本語のクオリティに関しては大きな差があることがわかります。
広告バナーや図解など文字入り画像を多用する場合は、有料プランに加入することをおすすめします。
Geminiの無料版と有料プランの違いは、次の記事で解説しています。

Nano bananaの特徴

ここからはNano bananaの特徴を、2つにまとめて解説します。
きれいな日本語を出力できる
Nano bananaの大きな強みのひとつが、日本語テキストをほぼ崩れなく出力できる点です。
従来の画像生成AIでは、文字が潰れたり漢字が誤って変形したりする文字化けが起こりやすく、日本語入り画像を作るのは難しいとされてきました。
しかしNano bananaは、日本語の構造や文字の形状を正確に理解しており、自然なフォント・読みやすい配置・誤字のない文章を画像として出力可能です。とくに有料プランは正しい文字の出力精度が大きく向上しており、広告バナーやSNS投稿画像など、文字要素が多いデザインに強く、実務レベルでそのまま使える品質に仕上がります。
「タイトルを大きく」「補足を小さめに」「フォントはシンプルに」などの指示にも柔軟に応えてくれるため、デザイン経験がなくても見栄えの良い日本語レイアウトを作成できます。文字入り画像を扱う頻度が高いユーザーにとって、Nano bananaは強力な選択肢のひとつです。
細かい指示へ的確に対応してくれる
Nano bananaは、細かなニュアンスまで読み取ったうえで画像を生成できる点が大きな魅力です。「背景を白にして」「人物の向きを少し右へ」「ホワイトボード風に図解して」など、具体的かつ繊細な指示にも正確に応えてくれます。
従来の画像生成AIでは、細かい編集を行う場合にプロンプトを何度も調整する必要がありました。しかしNano bananaでは、会話に近い自然な日本語だけで調整が通りやすく、構図・色味・余白・アイコン配置などの細部まで意図した通りの仕上がりに近づけられます。
複雑な操作を必要とせず、自然言語のみでプロレベルの説明画像を作れるため、資料作成やブログ執筆の負担を大きく減らせます。
Geminiで画像生成するコツを、より詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。

Nano bananaでできること
ここからはNano bananaでできることを、8つにまとめて解説します。
画質の改善
Nano bananaは、既存画像の画質を向上させる用途にも優れています。ぼやけた写真や暗い画像、細部がつぶれてしまった素材でも、「鮮明にして」「明るさを整えて」といった簡単な指示だけで、見やすく自然な仕上がりに再構成してくれます。
今回はあえて暗めの画像を用意して、修正をかける指示を出してみました。
<命令文>

アップロードした画像を明るくして、被写体が鮮明に移るようにしてください。
<出力結果>

上記のようにピンボケや暗さを大きく改善した画像を生成してくれます。
一般的な画像編集ソフトでは、コントラストやシャープネス、トーンカーブなど複数の調整が必要です。Nano bananaではこれらの処理をまとめて自動補正してくれるため、専門知識がなくてもプロ級の補正結果を得られます。
複数画像の合成
Nano bananaでは、複数の画像を組み合わせて1枚の新しい画像を作ることも可能です。「この2枚を合成して」「商品を左側に配置して別の写真と並べて」など、複雑な編集も自然言語の指示だけで処理可能です。
ここでは実際に、出力した2枚の画像を合成してみます。
<命令文>


1枚目の画像の女性が2枚目に描かれているネコのキャラクターを抱きかかえている画像を出力してください。
<出力結果>

このように被写体どうしを合体させて1枚の画像を作成することが可能です。人物写真と風景写真を合成したり、複数の商品写真をまとめて比較画像にしたりと、幅広い用途で役立ちます。
背景の変更・除去
Nano bananaは、背景の変更や除去といった画像編集を自然言語だけで行える点が大きな強みです。「背景を白にして」「カフェの背景に変更して」など、具体的な編集内容をそのまま伝えるだけで、数秒でクリーンな画像に仕上がります。
実際に画像背景を修正した結果は次のとおりです。
<命令文>

アップロードした画像の背景をビルの屋上にしてください。
<出力結果>

また、単に背景を削除するだけでなく、「高級感のある黒背景にして」「明るいキッチンの背景に変更して」など、イメージに応じた背景生成も可能です。撮り直しが難しい写真でも、背景を変えるだけで印象を大きく改善できます。
リサイズ
Nano bananaは、画像のリサイズにも柔軟に対応できます。「正方形にして」「縦長に変更して」「SNS用に1080×1920サイズで」など、目的に合わせた比率や解像度を指定するだけで最適なサイズに整えてくれます。
ここでは、横長の画像をSNS向けに縦長に修正してみました。
<命令文>

アップロードした画像をスマホ用の縦長画像に修正してください。
<出力結果>

また、単純な拡大・縮小だけでなく、「横に余白を追加して」「上下を少し広げて」などの細かい視覚調整にも対応可能です。作成した画像を上手に編集して、理想的な形に整えられます。
顔・姿勢の向き変更
Nano bananaは、人物の顔の向きや体の向きを自然に変更できる高度な編集にも対応しています。「もう少し右を向かせて」「カメラのほうを見るようにして」などの指示を出すだけで、写真を撮り直したかのような自然なポーズに調整されます。
今回は会社を案内する女性画像の向きやポーズを修正しました。
<命令文>

アップロードした画像の女性を正面向きにして、手を前に揃えている状態にしてください。
<出力結果>

SNS用のプロフィール写真や広告素材の構図調整などに役立ち、「あと少し角度が違えば使えるのに」という素材を有効活用できる点が大きなメリットです。
画角の調整
Nano bananaは、カメラの画角を調整することも得意です。写真そのものを撮り直したかのように、構図を広げる・寄る・視点を変えるといった編集が自然言語だけで実現できます。「もっとカメラを引いて」「下から撮っているように」など、写真撮影で行うような細かな構図調整を会話で行えるのが大きな特徴です。
ここでは、実際に被写体を引きで撮ったような画像にしてみました。
<命令文>

アップロードした画像のカメラを引いて、真ん中の女性の足まで移るようにしてください。
<出力結果>

上記のように背景を補完しながら破綻の少ない新しい構図を生成してくれるため、ブログ・広告・SNSなどあらゆる用途で使いやすい素材に仕上がります。
服装の変更
Nano bananaは、人物の服装を自然な形で変更する編集にも対応しています。「スーツに変更して」「カジュアルな服装にして」など、具体的なスタイルを指示するだけで、人物の雰囲気に合った服装へとスムーズに置き換えられます。
ここでは、実際にスーツの女性をショートワンピースとジーンズのカジュアルな服装に編集してみます。
<命令文>

画像の女性の服装を白いショートワンピースと細身のジーンズに変えてください。
<出力結果>

上記のように簡単に服装を変更できるので、季節ごとやビジネスシーンなど用途別にバリエーションを作ることも容易です。SNSのプロフィール画像や広告素材など、同じ人物の服装違いを短時間で大量に制作したい場面で非常に役立ちます。
資料作成の自動化
Nano bananaは、単なる画像生成にとどまらず、資料作成そのものを自動化できる点も大きな特徴です。「この内容を3枚のスライドにまとめて」「流れを図解した資料にして」など、文章や台本を渡すだけで資料用のビジュアルを生成できます。
ここでは実際に、侍エンジニアの生成AI講座を説明するスライドを作ってみました。
<命令文>
侍エンジニアの生成AI基礎実践コース(https://generative-ai.sejuku.net/?filter_tag=generativeai)を紹介するスライドを5枚作ってください。
<出力結果>

一気に複数の画像を生成すると少し日本語の精度が落ちますが、たたき台としては十分利用できる画像が作成可能です。情報の構造化・レイアウト・見出しの強調など、資料作成で必要な工程をまとめて処理してくれるため、準備作業の負担を大幅に軽減できます。
Nano bananaは使うべき?
Nano bananaは、画像生成や画像編集を短時間で効率よく行いたい人にとって、導入メリットが非常に大きいツールです。とくに資料作成・SNS運用・ECサイトの運営など、ビジュアルを多用する業務では大きな効果を発揮します。
「デザインが苦手」「編集作業に時間を割けない」という人でもプロレベルの仕上がりを目指すことが可能です。
また、無料版でも基本的な機能を体験できますが、文字の美しさ・安定した生成品質・複雑な画像生成の対応力を求める場合は、有料版のほうが満足度が高いでしょう。
Nano bananaの使い方
Nano bananaは複雑な設定やインストールなく、誰でもすぐに活用できます。
まず、GoogleのGeminiを開きます。Nano bananaはGemini上で動作するため、特別なアプリを用意する必要はありません。画面上に表示される「バナナ」のアイコンが、Nano bananaの画像生成モードへの入り口です。これをクリックすると、画像作成の準備が整います。

あとは、作りたい画像を自然な日本語で入力するだけです。「かわいい猫のキャラクターを作って」「EC用に商品画像を白背景でお願いします」など、会話のように指示すると数秒で画像が生成されます。
今回は、「子供向けの絵本に登場するクマのキャラクターを描いてください。」と命令しました。

上記を入力して、送信ボタンを押すと画像生成が開始されます。

実際に命令文に沿ったキャラクター画像が出力されました。
まとめ
Nano bananaは、画像生成と画像編集の両面に優れた新しいAIツールです。日本語入り画像を高精度で出力できる点や、自然言語だけで細かな編集が行える点など、従来の生成AIにはなかった実用性の高さが魅力です。
人物・キャラクター・広告バナー・年賀状・商品画像など幅広い用途に対応しており、SNS運用やECショップ運営、資料作成の効率化にも大きく貢献します。無料版でも基本機能を体験できますが、より安定した品質や美しい文字表現を求める場合は有料プランの利用がおすすめです。
画像制作にかかる時間を減らし、表現の幅を広げたい人にとって、Nano bananaは強力な選択肢となるツールです。まずは簡単なプロンプトから試し、自分の用途に合わせて活用範囲を広げてみてください。
