ChatGPT to Notionとは?プロンプト設計、活用例を解説
ChatGPT to Notionとは?
ChatGPTとNotionをつなぐと何ができる?
会話要約や議事録は自動で入る?
このような疑問があるのではないでしょうか。
ChatGPT to Notionとは、ChatGPTの出力をNotionに自動記録して分類・管理する仕組みを指します。
この記事では、以下の内容を詳しく解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
ChatGPT to Notionとは?
ChatGPT to Notionとは、ChatGPTの出力をNotionに自動で記録・整理するための連携の総称です。
公式のNotion APIを使うと、ページやデータベースの作成・更新・検索ができ、ワークスペースで許可した範囲だけにアクセスできます。
そのため、会話要約をDBに追記したり、タグや期日で管理が可能です。セットアップは「Notionで統合を作成→対象ページ/DBを統合と共有→APIリクエスト」の流れです。
また、コードを書きたくない場合は、ZapierやMakeを使って「メール受信→Notionに行追加」などのワークフローを数分で作れます。
ChatGPT to Notionで自動化できること3選

ChatGPT to Notionで主に自動化できることは次の3つです。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
会話要約をNotionデータベースに自動保存
ChatGPTで要約したテキストを、NotionのAPIでデータベースに自動保存が可能です。
まずNotionで統合(Integration)を作成し、保存先のデータベースに「接続」を追加して権限を付与します。その上でAPIの「Create a page」で新規行を作り、タイトルや日付、本文などのプロパティを渡します。
また、本文は後から「Append block children」で追記が可能です。そのため、会話→要約→DB保存→追記という流れを分かりやすく自動化できます。
ChatGPT側は「Custom Actions」を設定すると外部APIを呼び出せます。
議事録からタスクを自動生成
会議の議事録を要約した後、NotionのタスクDBにタスク行を自動で作成できます。
まずデータベース側で「担当者」、「期限」、「ステータス」、「完了」などのプロパティを用意しておき、APIの「Create a page」でページを作る際に、people・date・status・checkboxの各値を一緒に渡します。
また、作成後に内容を直したい場合は「Update page properties」でプロパティの更新が可能です。そのため、要点を抽出→担当と期日を付与→進捗を管理、という流れを標準のAPIだけで実装できます。
必要に応じて「Create a database」でタスクDB自体を作成し、スキーマ(列)を定義することも可能です。
タグ自動付与と分類
メモや要約を保存する際、内容に合わせてタグを自動付与できます。
Notionのデータベースには「select」、「multi-select」があり、ページ作成や更新時にタグ名を指定して登録が可能です。
さらに、未登録のタグでもCreate/UpdateページAPIに名前を渡せば新しい選択肢を動的に追加できます。そのため、保存と同時に正しい分類が可能です。
また、データベースは公式のクエリAPIでフィルタやソートを指定でき、後から分野別や期日順に探しやすくなります。必要に応じてページのプロパティはまとめて更新できます。
ChatGPT to Notion代表的な連携パターン3選

ChatGPT to Notionの代表的な連携パターンは次の3つです。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
Zapierで最短連携
Zapierを使うと、コードなしで「ChatGPTの出力→NotionのDBに行を追加」といった自動化を短時間で作れます。
トリガーには「新規データベースアイテム」や「更新」などがあり、アクションで「データベースアイテム作成」を選ぶだけです。
また、ChatGPT)連携も公式手順で追加できるため、会話結果をそのままNotionに送れます。そのため、要約やメモを即時に記録し、後工程の整理まで一気に進めやすくなります。
詳しい対応トリガー、アクションや接続方法は公式ヘルプを確認してください。
Make.comで柔軟なシナリオ化
Make.comなら、Notionの「ページ作成」、「プロパティ更新」、「DBクエリ」などのモジュールを組み合わせ、分岐や再試行を含むシナリオを可視化して設計できます。
接続は内部統合トークンまたは公開統合で作成し、対象DBはNotion側で「…>Add connections」から統合を共有します。そのため、要約の保存→タグ付け→進捗更新まで一連の処理を安定して自動化が可能です。
エラー時は公式のエラーハンドリングでリトライや分岐処理を設定できます。
ChatGPT ActionsでNotion APIを直接呼ぶ
ChatGPTのCustom Actionsを使えば、Notion公式APIを会話から直接呼び出せます。
OpenAPI形式でエンドポイントとパラメータを定義し、認証はBearerトークンを設定してください。そのため、要約の保存や追記、検索までを1つの会話で完結できます。
実装手順はOpenAIのActions入門とNotion公式ドキュメントを確認しましょう。
ChatGPT to Notionで品質を上げるプロンプト設計3選

ChatGPT to Notionで品質を上げるプロンプト設計の方法は主に次の3つです。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
プロパティ制約を明記
プロンプトには「どのプロパティへ何を書くか」をはっきり指定します。
たとえば、以下のような内容を記載します。
- タイトルは必須
- 日付はYYYY-MM-DD
- タグは既存から選択
- 本文は要約300~500字
- 担当者は1人まで
また、Notionのプロパティ型(title、date、select、multi-select、people、rich_text)に合わせ、JSON例で必須・型・許容値・最大文字数・既定値も示しましょう。
そのため、出力がDB設計とぶれにくく、後からの修正が減ります。
抜け漏れチェックの自己検証セクション
出力の最後に「自己検証」セクションを必ず付けるよう指示します。
例えば以下のような箇条書きで行います。
- 必須プロパティは埋まっているか
- 日付はYYYY-MM-DDで解釈可能か
- タグは既存候補内か
- 本文は想定文字数か
- 個人情報や禁止語は含まないか
各項目はYes/Noと修正案を並記し、問題が1つでもあれば再出力の理由を書かせましょう。
そのため、保存前の品質が安定し、後の手直しが減り、レビュー時間も短くなります。
アップサート前提の一意キー生成
重複作成を避けるため、一意キーの作り方をプロンプトで決めます。
例えば、「会議開始日時のISO文字列+議題の短縮名+本文要約の短いハッシュ(先頭8文字など)」です。
保存前にこのキーでDatabase Queryのfilterを実行し、同一キーのページが見つかったらUpdate page propertiesで更新、見つからなければCreate a pageで新規作成と指示します。
また、キーはDB側に文字列プロパティとして必ず保持し、後からの参照や再同期にも使いましょう。そのため、同じ内容が並ばず、履歴と差分の管理が安定します。
ChatGPT to Notionのよくある落とし穴3選

ChatGPT to Notionのよくある落とし穴は、主に次の3つです。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
権限未共有で書き込めない
Notionに書き込めない原因の多くは、統合を対象ページやデータベースに共有していないことです。
まずワークスペースで統合を作成し、保存先のページ、DBの「…>Add connections(接続を追加)」からその統合を共有します。
また、ページ内に新しくページや行を作るには、親ページ(またはDB)へのアクセス権が必要です。共有されていない場合、APIはアクセス不可として扱い、作成や検索ができません。
そのため、作業前に「どのメンバーに共有したか」を確認し、必要なら上位ページまで共有をそろえておきます。
プロパティ名・型不一致でエラー
データベースにページを作成・更新する際は、プロパティの「名前」と「型」が親DBのスキーマと一致することが必要です。
Create a pageではpropertiesのキーが親データベースのプロパティと一致し、Update page propertiesでもページのプロパティは親DBの定義に従います。一致しない場合は400のvalidation_errorとなり、メッセージに原因が示されます。
そのため、まずスキーマを確認し、タイトル・date・select・peopleなど各型の値の形をサンプルで試すと安全です。
巨大ページで読み書きが重い
非常に長いページは読み書きが重くなります。
理由はAPIがブロックを最大100件ずつしか追加・取得できず、分割リクエストとページネーションが必要になるためです。
また、取得は基本的に第1階層のみで、入れ子は追加で呼び出します。さらに、サイズや子階層の上限に当たるとvalidation_error、連続アクセスでは429が返ることがあります。
そのため、has_more、next_cursorを使って丁寧に続きを取り、長文はデータベース行や章ごとのページに分けて管理すると扱いやすいです。
ChatGPT to Notionのおすすめ活用例3選

ChatGPT to Notionのおすすめ活用例は以下の3つです。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
会議メモ→タスク化
会議が終わったら、メモを要約し、NotionのタスクDBに自動で行を作成します。
タイトル・期限・担当者・ステータスなどのプロパティを指定してページを作り、必要に応じて後からプロパティを更新します。また、重要度や期限で絞り込みたい場合はデータベースのフィルタで検索が可能です。
そのため、議題→担当→期限の流れが迷わず回り、抜け漏れを減らせます。なお、APIでは「Create a page」で作成し、「Update page properties」で更新し、「Query a database」のfilterで抽出します。
CS対応メモ→FAQ化
サポート対応のメモは、質問・回答・タグを持つFAQデータベースに保存します。
まずAPIの「Create a page」でタイトルと本文(rich_text)を入れ、タグはselectやmulti-selectに指定します。また、公開後は「Update page properties」で修正でき、重複を避けたいときは「Query a database」のfilterで既存項目を確認してから更新してください。
そのため、似た問い合わせをタグで素早く探せて、回答テンプレの再利用が進み、対応時間を短くできます。
セールス活動ログ
商談や架電の記録は、活動ログDBに1件ずつページとして追加しましょう。
取引先DBとはrelationプロパティでつなぎ、担当者・実施日・結果・次回アクションをプロパティで管理します。なお、relation先のDBも統合と共有していないと値が空になるので注意が必要です。
面談メモはAppend block childrenで追記でき、後からUpdate page propertiesで結果や次回予定を更新できます。
また、検索や並べ替えはDatabase queryのfilter、sortsで実行が可能です。そのため、顧客ごとの履歴を1か所で追え、次の打ち手を決めやすくなります。
まとめ
この記事では、以下の内容を詳しく解説しました。
連携は「小さく始めて磨く」が近道です。
まずは保存先DBを用意し、統合を正しく共有して、会議メモ→タスク化の最小フローを1本だけ作りましょう。
ぜひこの記事を参考に、ChatGPT to Notionを使いこなしてください。
