Fellouとは?AIエージェントブラウザの特徴&できることまとめ

Fellouって何?
普通のブラウザと何が違うの?
出した指示通りに勝手に動いてくれるって本当?

自律的に動くブラウザとして注目を集めているAIエージェントの「Fellou(フェロー)」

「Fellou」という名前を見聞きする機会はあるものの、実際にどんなブラウザなのか、あいまいな人は多いですよね。

そこで本記事では他ブラウザとの違いや・できることなども交え、Fellouの特徴を解説します。「Fellouを使うべきなのか」といった疑問にもお答えするので、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • Fellouは操作を代行してくれるAIエージェントブラウザ
  • Fellouのを使えば、SNS投稿の自動化も可能
  • Fellouを使うときには個人情報を入力しないように注意

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目次

Fellouとは?

Fellouとは?

Fellouは、Web上の操作をAIが代わりに行ってくれる「AIエージェントブラウザ」です。次のような一連の操作を、自動で進められます。

  • 検索結果を開く
  • 複数サイトの情報を比較する
  • 商品ページの表示・カートに追加

商品の比較やSNSの投稿作成など、日常で行うことを「〇〇をしてほしい」と指示するだけで、実行してくれます。

プログラミングや自動化ツールの知識がなくても使えるよう設計されているため、ブラウザを動かすことが多く「同じ操作を何度も繰り返していて大変」と感じている人に適したブラウザです。

AIエージェントブラウザとは?

AIエージェントブラウザとは、Webページの内容を理解しながら自律して行動するブラウザのことです。

通常のブラウザは、ユーザーが調べたい内容を入力してクリックしないかぎり何も起こりません。対して、AIエージェントブラウザは「この条件で商品を探して」「この記事を要約して」といった指示に応じて、自らページを開いて内容を読み取り、必要な操作を続けて実行します。

AIエージェントブラウザの位置づけを分かりやすくするために、通常のブラウザやチャット型AIとの違いを整理して下表にまとめました。

種類主な役割
通常のブラウザユーザーが入力した質問に対応するページを表示するブラウザ
チャット型AIツールテキストで質問に答えたり文章を生成するツール
AIエージェントブラウザページを理解し自律して操作の代行までおこなう仕組み

AIエージェントブラウザは「通常のブラウザ」と「チャット型AI」の両方の役割を担い、さらに自律した操作が可能なツールです。Fellouはまさにこのタイプのサービスで、画面の理解と操作の両方を任せられる点が特徴です。

なお、AIエージェントの特徴をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

基本機能は無料で利用可能

Fellouの基本的な機能は、無料で利用可能です。

いきなり難しい設定をする必要はなく「このページを要約して」「条件に合う商品を探して」といったシンプルな指示から試せる点が特徴です。

最初は商品比較や記事要約など、失敗しても影響が小さい作業だけを任せてみてください。自分の仕事や日常のネット作業と相性が良いかどうかを確認してから、本格的に活用範囲を広げていく流れにすると、不安も少なくなります。

まず一週間ほど普段の作業の一部をFellouに置き換えてみて、自分にとってどのくらい負担が減るか体感してみてください。

Fellouは他のAIブラウザと何が違う?

Fellouが他のAIブラウザと異なる点は、次のような一連の画面操作をAIが自律的に続けて行えることです。

  • 検索結果ページを開く
  • 条件で絞り込む
  • 商品ページを表示する
  • 必要ならカートに入れる

また、その手順を「毎回同じ流れの作業」として登録し、繰り返し実行できるようにしています。

多くのAIブラウザは、検索結果の要約や回答生成を中心にしたサポートが中心になります。一方Fellouは、条件に合うページを開く・内容を読み取る・必要に応じてクリックや入力まで行う、といった一連の流れをまとめて実行できます。さらに、その手順をワークフローとして保存し、繰り返しの作業として使い回せる点も特徴です。

日常的に同じWeb作業が多い人ほど、違いを実感しやすい仕組みと言えます。CopilotやChatGPTのように、その場の質問に答えるだけで終わらないところがFellouの強みです。ブラウザを使った連続した一連作業を任せやすい点が、他のAIツールとの大きな違いです。

AIブラウザの特徴をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

Fellouでできること

Fellouでできること

ここからはFellouを使ってできることを、3つにまとめて解説します。

商品の購入代行

Fellou
出典:Fellou

Fellouを利用すると、商品の購入代行ができます。

「予算一万円以内でレビュー4以上のワイヤレスイヤホンを3つ選んでカートに入れて」と指示すると、ECサイトを開き、絞り込みや商品ページの確認を続けて行います。人が手作業で行うと何度も検索とクリックを繰り返す必要があります。しかし、その流れを一回の指示で任せられるため、似た買い物が多い人ほど効率化の効果を感じることが可能です。

ただし、価格や在庫は変動するため、決済前に商品名や金額を自分の目で確認してから購入ボタンを押す運用にしておくと安心です。

口コミの自動収集

Fellou
出典:Fellou

Fellouを利用すると、口コミの自動収集ができます。

口コミの調査でFellouが便利なのは、複数サイトのレビューを自動収集し、全体の傾向を整理してくれる点です。たとえば「この商品のレビューをAmazonと楽天と価格比較サイトから集めて、良い点と気になる点をまとめて」と伝えます。すると、各ページを巡回して評価コメントを読み取り、よく出てくる評価を一覧にして返してくれます。

個別のレビューを1つずつ読むのではなく「音質」「デザイン」「バッテリー」といった観点ごとに印象をつかみたいときにも便利です。すべてのレビューを確認するわけではないため、最終判断の前に数件だけ実際のコメントも読んで、気になる点が自分に当てはまりそうか確かめてみてください。

SNS投稿の自動化

Fellou
出典:Fellou

Fellouを利用すると、SNS投稿の自動化ができます。

SNS運用でFellouを使う利点は、投稿のネタ作りから下書き入力までの一連の流れをまとめて任せられることです。たとえば「このブログ記事を基にX用の投稿文を3パターン作成して、投稿画面に下書きとして入れて」と指示します。すると記事を読み取って要点を抽出し、短い投稿文をいくつか作ったうえで、ブラウザ上の投稿画面を開いてテキストを入力してくれます。

毎回一から文章を考えたり、投稿画面を探して開いたりする手間が減るため、日々の更新頻度を保ちやすくなる点がメリットです。投稿前に自分の言葉に少しだけ言い換えてから公開する運用にすると、アカウントの個性も維持しやすくなります。

Fellouは使うべき?

Fellouは、ブラウザ上で同じような操作を何度も繰り返している人におすすめです。

商品比較や情報収集、SNS運用などクリックと入力が中心の作業が多い人ほど、時間の節約につながりやすくなります。一方で、Web作業そのものが少ない人や社内ルールが厳しく外部ツールを使いづらい人には、メリットを感じにくい場合もあります。

自分の一日のブラウザ作業を振り返り「検索や同じサイト操作にどのくらい時間を使っているか」を確認してみてください。そのうえで、無料プランから試してみると、負担を減らしたい作業がFellouに任せられるかどうかが見えてきます。

Fellouの使い方

Fellouの使い方

ここからは次のデバイス別に、Fellouの使い方を解説します。

PCからの使い方

PCから利用するときは、まず公式サイトからFellouのページを開き「Download」を実行してください。

Fellou
出典:Fellou

ダウンロードしたファイルを起動し、メールアドレスとfellouで使用するパスワードを入力します。

Fellou
出典:Fellou

その後は、すべて「skip」で飛ばしていくと、下図のようなブラウザの画面が起動します。

Fellou
出典:Fellou

起動後は、画面右側に表示されるチャット欄に「Amazonで〇円以内の〜を探して」「このページを要約して」など、やりたいことを日本語で入力します。実行したいことが自動で分解されるので、内容を確認してから実行ボタンを押せばFellouがブラウザ上でページを開き、情報収集やクリック操作を自律的に進めてくれます

途中で意図と違う動きをしていると感じたら、いったん停止して指示文を短く分けてみてください。最初は「要約」「商品条件検索」などシンプルな依頼から試し、慣れてきたらワークフロー機能なども少しずつ使っていくと、不安なくステップアップしやすくなります。

スマホからの使い方

スマホからの使い方は、PCのように細かいブラウザ操作を任せるというより、結果の確認や軽い指示出しに使用するのがおすすめです。

具体的には、スマホのブラウザからFellouのサイトや関連ダッシュボードにアクセスし、ログインしてチャット画面を開きます。ここで「さっきのタスクの結果を要約して」「このURLを読んでポイントを3つに整理して」など、テキストベースの依頼を送ると、要約結果や整理された情報をスマホ画面上で確認できます。

電車移動中に前日に走らせたリサーチの要点だけチェックする、といった使い方も有用です。自動化そのものはPC、確認や軽い追加指示はスマホ、という役割分担を意識して運用してみてください。

Fellouを使うときの注意点

Fellouを使うときの注意点

ここからはFellouを使う時の注意点を、2つにまとめて解説します。

個人情報を入力しない

Fellouを使うときは、氏名・住所・電話番号・生年月日・クレジットカード番号などの個人情報を入力しないように注意しましょう。

Fellouは画面の内容を読み取り、必要に応じてフォームへの入力やクリックを行います。そのため、一度含めた情報がどのように処理されるかを、ユーザー側が完全に把握するのは難しくなります。

具体的には、会員登録フォームへの本名入力や、クレジットカード番号の記入といった操作はFellouに任せないように決めておきましょう。これらは自分の手で入力し、保存済み情報の自動入力機能も安易に併用しない運用が無難です。

また、スクリーンショットに近い形で画面を解析する仕組みがある場合、画面上に表示しただけの情報も読み取られる可能性があります。必要なときだけ個人情報の入力欄を開いて、入力が終わったらすぐに閉じるなど、画面の出しっぱなしも避けてください。

ログインが必要な重要サービスでは利用を控える

ネットバンキングやクレジットカード管理・証券口座・マイナポータルなど、ログインが必要な重要サービスではFellouの利用を控えましょう

たとえば、ネットバンキングでFellouに「ログインして残高を確認して」「振込先を登録して送金して」といった操作を任せる使い方は避けたほうが安全です。住所変更やクレジットカードの限度額変更など、個人情報やお金の出入りに直結する手続きも同じです。

こうした画面では、ID・パスワードに加えてワンタイムパスワードや生年月日なども扱うため、少しでも不安がある人はAIエージェントを介さず自分で入力したほうが安心です。金融機関や公的機関の多くは、利用規約で「IDやパスワードを第三者と共有しないこと」と明記しているので、この点も意識しておきたいポイントです。

その一方で、同じ銀行サイトでも「金利やキャンペーンのお知らせページを開いて内容を要約してもらう」といった公開情報の閲覧にとどめる使い方であれば、リスクを抑えやすくなります。「残高確認や振込などの操作は自分で行う」「Fellouにはニュースや商品情報のリサーチを任せる」といった線引きを、あらかじめ自分の中で決めておいてください。

まとめ

Fellouはページを開いて内容を読み取り、条件に合う情報を集めたり、カート追加や投稿準備といった操作まで進められたりできるAIエージェントブラウザです。商品比較や口コミ調査、SNS運用のように似た操作を何度も繰り返す作業が多い人にとって、時間と手間の削減につながります。

一方で、個人情報の入力や、金融・公的機関サイトの操作など、重要度の高い場面では利用を控える前提で考えたほうが安心です。この記事で紹介した「向いている作業」と「任せないほうが良い操作」の線引きを意識しながら、まずは無料範囲で試して、自分の作業スタイルに合うか確かめてみてください。

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この記事を書いた人

【プロフィール】
関西の家電メーカーにてブルーレイレコーダーや電動アシストカートの開発を経験。地元の鳥取県に帰省後は、Webアプリケーションの開発に従事。組み込み系からWeb開発まで、幅広いソフトウェア開発経験を活かし、2022年よりWebライターとして活動中。侍エンジニアブログでは、PythonやWeb開発分野の記事執筆を担当。読者の悩みや知りたいことを汲み取った構成を意識しながら執筆しています。
【専門分野】
IT/Web開発/組み込み開発/AI/ロボット開発
【保有資格】
基本情報技術者試験
【SNS】
X(旧:Twitter)

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