文章作成におすすめの無料AIツール13選【サイト&アプリ別に厳選】
自動で文章が作成できるAIサービスはどれだろう?
文字起こしや要約もしてくれるのかな?
実際どんな文章を作成してくれるのか気になる…
ChatGPTの登場を機に、生成AIの文章作成サービスが増えています。「作業を効率化したい」という気持ちから活用を考えているものの、どのサービスを選べばいいのかわからない人は多いですよね。
また、作成してくれる文章の品質を確認してから活用するかを判断したい人もいるはず。
そこで今回は次のトピック別に選び方も交え、おすすめの文章作成AIサービスを紹介します。
AIツールで文章作成する際の注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- AI文章作成ツールを選ぶときは機能や料金を確認すべき
- お試しは無料ツール/仕事には有料ツールがおすすめ
- AIツール活用時は文章の最終チェックが必須
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文章作成できるAIツールの選び方

機能や料金など、詳細を確認しないまま使うAIツールを選んでは「もっとちゃんと調べておけばよかった…」と後悔しかねません。
そこではじめに、文章作成AIツールの選び方を、5つにまとめて解説します。
無料か有料か
各ツールの料金を確認し、目的の用途に活用できるツールを選びましょう。
無料ツールは費用がかからないため、気軽に使用できるのが最大のメリットです。ChatGPTやCopilotなどでも無料で文章作成ができます。一方で、無料ツールは出力できる文字数に制限がある場合や、最新の機能が使えないケースも。
有料ツールは、月額制もしくは買い切り式で費用がかかります。しかし、出力できる文字数制限がなく最新機能を使える場合が多いです。有料ツールは快適に文章作成が可能であり、仕事で使用するのに向いています。
このように、無料・有料ツールにはメリット・デメリットがあるため、自分の使用目的に合わせて選択しましょう。
なお、無料ツールのなかには、有料プランも用意しているケースもあります。まずは無料プランで使いやすさを確認したうえで、納得できれば有料プランへ変更すると良いでしょう。
サイトかアプリか
各AIツールの形式を確認し、使いやすいものを選びましょう。
ClaudeやCatchyなどWebサイトメインで使えるAIツールもあれば、ChatGPTやNotionAIのようにアプリで活用できるツールもあります。Webサイトで利用しやすいツールは、おもにパソコンでの作業に適しており、スマホアプリに対応したツールは外出先などで使用するのに向いています。
一方でデメリットもあり、Webサイトで使えるツールはインターネット環境がない外出先では使いにくいケースも。スマホアプリの場合、操作画面が小さいこともあり、入力作業や出力した文章の活用がしにくいと感じることもあるでしょう。
あらかじめ使用場面を想定したうえでAIツールを選択すれば、快適に文章作成が可能です。Webサイトとスマホアプリどちらで使用できるか確認したうえで、自分の使い方に合うほうを選択しましょう。
日本語に対応しているか
各AIツールの対応言語を確認し、日本語に適用したものを選びましょう。
日本企業が提供するツールは日本語に対応していますが、海外企業の提供するものは英語や中国語など人口の多い言語しか対応していないケースもあります。日本語に対応していると使いやすいため、設定項目に日本語があるか確認してください。
なお、ChatGPTやCopilotなど世界的に需要の高いAIツールでは、幅広い言語で使用できます。知名度の高いツールを選択すれば、言語問題で悩むリスクは低いです。
登録は必要か
AIツールを利用するときに、登録が必要か確認しましょう。
ChatGPTやGeminiのように登録不要で利用できるツールもあれば、アカウント登録をしなければ利用できないものも存在します。登録が必要な場合、氏名やメールアドレスなどを記載する手間がかかります。さらに個人情報などを入力しなければならず、情報漏洩などで不安を感じる人もいるはず。
一方で登録すれば利用履歴を確認できるため、継続的に活用しやすいメリットがあります。出力結果を最適化するために、AIに事前条件やデータを入力してカスタマイズする機能などを利用可能。利用できる機能が増えるのが特徴です。
登録なしで利用できるツールは、手間をかけずにすぐ文章作成を開始できます。しかし、利用履歴を確認できない点や、利用できる機能に制限がある可能性も。仕事などで本格的に利用するなら、有料ツールが適しています。
気軽に文章作成機能を使いたい人や、お試しで使用したい人は登録が必要ないツールです。すべての機能を使い、長期的に文章作成を効率化したい人は有料ツールを選びましょう。
利用者からの評判は良いか
各AIツールの評判を確認し、利用者からの口コミが良いものを選びましょう。
口コミや評判には、利用者しかわからない体験談が含まれます。ツールの使い勝手や有料・無料プランの違い、文章作成の精度などツール選びの参考になる情報が得られます。また活用例を知るきっかけにもなるため、文章作成の効率化につながるケースも。
評判や口コミはSNSやWebサイト記事のほか、スマホアプリに関してはApp StoresやGoogle Playなどで確認できます。自分に合うツールを選択するためにも、評判・口コミは確認しましょう。
登録なしで使える無料文章作成AIサイトおすすめ3選
ここでは、登録なしで使えるおすすめの無料文章作成AIサイトを、厳選して3つ紹介します。
Perplexity AI
- 検索に強いAIツール
- 出典元が明記されているので確認しやすい
- Webサイトの検索結果をまとめるときに便利
Perplexity AIは、AIを使った検索エンジンです。他の検索エンジンは、検索結果をそのまま表示するのが一般的ですが、Perplexity AIは検索結果を自分で巡回して、ユーザーが必要としている回答だけを提供してくれます。
さらに、Perplexity AIが作成する文章には出典元リンクが記載されているので、事実確認もすぐに行えます。情報の正確性/信憑性に難があるという、従来のAIサービスの弱点をカバーするような仕組みです。
おもにアイデア出しやWebサイトの記事作成など、検索結果をもとに文章を作成したいときに便利なツールといえます。
Copilot

- Bingユーザーにおすすめ
- 文章作成/画像生成など幅広いニーズに対応
- 出典元URLが表示されてわかりやすい
Copilotは、Microsoft社が提供するAIツールです。
登録なしで手軽に利用できるのが魅力で、文章作成のほか画像生成や情報検索などが可能です。対応できる分野は幅広く、メールやブログ記事などの文章作成ができます。出典元のURLを記載してくれるため、情報の正誤を確認しやすいです。
またMicrosoftのアカウントがあれば、過去の出力結果やプロンプトなども確認できます。検索エンジンでBingを使用している人は、スタート画面から簡単にアクセスできるのも特徴です。
Gemini

- 画像・動画・文章など複数データを組み合わせて出力できる
- チャットのやり取りで文章の精度を高められる
- 動画の要約作成やコーディングなども可能
Geminiは、Googleが提供するAIツールです。
画像や動画、テキストなど幅広いデータを組み合わせて出力できるのが特徴です。たとえば、Webサイト記事の出力を命令した場合、文章だけでなくサムネイルや記事内の画像も生成してくれます。
また丁寧な返答が魅力で、細かい条件を確認しながら出力可能です。質問すると一括で回答を出すツールもあるなかで、Geminiは複数回チャットを重ねながら最適な文章が作成できます。手間が増える代わりに修正の頻度は減る傾向にあり、作業効率を高められます。
チャット形式でやり取りをしながら希望の出力ができるまで試行錯誤できるため、AIで作成した文章とバレたくない人にもおすすめです。
文章作成におすすめの無料AIサイト3選
ここでは文章作成におすすめの無料AIサイトを、厳選して3つ紹介します。
Claude

- チャット形式で手軽に文書作成ができる
- 無料版でも長文作成が可能
- 人間のような自然な文章を作成できる
Claudeは、アメリカのスタートアップ企業が運営するAIツールです。
ChatGPTのようにチャット形式で指示を出すことができ、人間らしい自然な文章を作成できるのが特徴です。無料版で長文を作成する場合は、複数にわけて出力されます。1日の出力上限の範囲内であれば、全文出力が可能です。
長文作成でもクオリティが下がらないため、Webサイトの記事作成や資料作成にも向いています。画像や表作成も可能であり、仕事への活用もできます。
Catchy

- 幅広い文章作成に対応
- ChatGPTを搭載したAIシステム
- 違和感の少ない文章を作成できる
Catchyは、ChatGPTを搭載したライティングアシストAIツールです。
作成できる文章の種類が豊富でWebサイトの記事や広告のキャッチコピー、メールの返信などプライベートから仕事まで作業を効率化できます。全部で100種類の生成ツールが用意されており、目的に合わせて活用できるのです。
本ツールにはChatGPTが搭載されており、人間が読んでも違和感の少ない文章を生成可能です。作業によって質問を考えるのが苦手な人や、精度の高い出力が可能なツールを探している人におすすめです。
Rytr

- アメリカ企業が運営するライティングアシストツール
- 800万人以上のライター/マーケターが利用
- 文章のトーンを選んで作成できる
Rytrは、アメリカ企業が運営するAIライティングアシストツールです。
海外製のツールではあるものの、日本語を含む30ヵ国語以上に対応しているので安心です。本ツールでは言語のほかに文章のトーンを選択でき、目的に合わせた雰囲気の文章を作成できます。
たとえば、ビジネスで使用するメールを作成するときは「Formal」。楽しいイベントの告知文章を作成するときは「Joyful」のように、場面に合わせて選択できます。また文章の校正機能も優れており、既存の文章を読みやすく修正する使い方や盗用チェックも可能です。
Webサイトの記事やメールの文章、小説執筆など幅広いニーズを満たすツールといえます。
文章作成におすすめの無料AIアプリ3選
ここでは文章作成におすすめの無料AIアプリを、厳選して3つ紹介します。
ChatGPT

- スマホアプリ/Webサイトどちらでも使える
- 汎用性が高く仕事/プライベートで役立つ
- 利用者が多くノウハウがたくさん発信されている
ChatGPTは、生成AIの先駆けになったツールです。
自由に質問や要求を入力して文章が作成できるため、はじめてAIツールを使用する人でも無理なく活用できます。汎用性が高く、メールやWebサイトの記事作成、SNSの投稿など幅広い作業を効率化できるのです。
Webサイトとスマホ・デスクトップアプリで利用でき、データを共有可能。外出先で簡単な質問を記載しておき、帰宅後に追加質問をしながら文章の修正をする使い方もできます。
無料で利用できる「GPT-3.5」でも必要十分な機能は備えていますが、さらにこだわりたい人は有料の「GPT-4.0」を利用しましょう。質問回数の制限解除や混雑時の待ち時間を減らせるなどメリットがあります。
NotionAI

- 文章の校正や要約機能が魅力
- 集団利用で実力が発揮される
- Notionと併用すれば業務効率を向上できる
Notion AIは、文章作成に特化したサービスを利用したい人におすすめです。
本ツールは、オールインワンビジネスツールの「Notion」上で動作するAIです。誤字脱字の自動修正や翻訳、要約機能など文章作成にかかわる機能のほとんどが揃っています。
とくに要約機能が強力で、議事録からやることリストを自動で作ったり、箇条書きで要点のみを整理したりできます。個人利用ではあまり強みを活かせないかもしれませんが、チーム全体でNotion AIを使うことで、大きく生産性を高めることが可能です。
Poe

- 複数のAIツールを気軽に併用できる
- AIツールを使いわけることで業務を効率化できる
- 自分だけの専用AIアシスタントを作れる
Poeは、複数のAIチャットツールを使用できるプラットフォームです。
Webサイトとスマホアプリの両方で利用でき、データ履歴を共有できます。最大の魅力は複数のAIチャットを使いわけることができるところ。下記のように、幅広いツールを簡単に利用可能です。
- ChatGPT
- Claude
- Gemini
- Runway
- Deepseek など
アプリ内でツールを使いわけられるため、わざわざツールへ個別にアクセスする手間がかかりません。アイデア出しはChatGPT、文章作成はClaude、校正はGeminiなど使いわけることで作業を効率化できます。
また、自分だけの専用AIアシスタントボットを作成できます。ボットの属性や特徴、回答のルールなどを記載すれば自分好みの文章を出力してくれるチャットにカスタマイズできるのです。
複数ツールを併用したいけれど、手軽に使いたい人に向いているツールです。
文章作成におすすめの有料AIツール4選
ここでは文章作成におすすめの有料AIツールを、厳選して4つ紹介します。
無料のAIツールは費用をかけずに利用できる反面、機能や利用回数が制限されているケースもあります。とくにビジネスで利用する場合、無料枠では使いたい機能が活用できないケースも。
一方、有料ツールは費用がかかるものの、生成できる文章の数や機能制限を気にせず利用できます。カスタマイズ性も高く、目的に合わせた運用がしやすいです。
SAKUBUN

特徴 | ・ブログ記事/メディア記事作成の支援機能が充実 ・SEO対策が可能 ・メディアに合わせて文章のトーンを変更できる |
料金 | 月5万円~ |
料金には2025年5月時点の税込み価格を記載しています。
SAKUBUNは、ブログ記事やメディア運営に役立つAIツールです。
ブログ記事やSNS投稿など、ジャンルごとに豊富なテンプレートが用意されている点が特徴です。テンプレートを選択していくだけで記事の下書きができるため、今までより格段に早く記事作成を進められます。
またSEOに最適化したコンテンツを作成可能。ペルソナ設定に合わせた文章を作成できるため、ライバルに負けない記事を作成できる点がポイントです。さらに運営メディアに合わせて、文章のトーンも変更もできます。個人向け・法人向けなど目的に合わせた文章を作成できるのが魅力です。
ブログやWebメディアの運用を効率化したい人におすすめのツールといえます。
AI GIJIROKU

特徴 | ・Zoomでの議事録をリアルタイムで作成できる ・音声認識精度99.8% ・30ヶ国以上の言語でリアルタイム翻訳が可能 |
料金 | 無料/年1万6,500円~ |
料金には2025年5月時点の税込み価格を記載しています。
AI GIJIROKUは、議事録作成を効率化できるAIツールです。
音声ファイルや動画ファイル、マイク入力を文字起こしする機能を備えています。最大の特徴はZoomと連携することで、オンライン会議の議事録をリアルタイムに作成できることです。議事録作成にかかる時間が大幅に短縮できるだけでなく、会議内容に集中できます。
作成される議事録の精度は高く、音声認識精度は99.8%です。発言内容が正しく記録されるため、会議に参加していない人への共有や見直し時にも役立ちます。
さらにリアルタイム翻訳は30ヵ国語に対応しており、海外社員やクライアントとの議事録も簡単に作成できます。慣れない外国語で万が一聞き逃した場合でも議事録で確認できるため、会議内容に集中できるでしょう。
議事録の作成を自動化したい人や、外国人が参加する会議の議事録を作成したいときに便利なAIツールです。
Rakurin

特徴 | ・ブログ記事作成に特化したAIツール ・キーワード/見出し作成から支援 ・SEOに強い文章を作成できる |
料金 | 無料/月4,980円~ |
料金には2025年5月時点の税込み価格を記載しています。
Rakurinは、ブログ記事作成に特化したAIツールです。
GPT-4.1をもとに作成されており、より自然かつ正確な文章を作成できます。ブログの本文だけでなくタイトルや見出しから作成できるため、はじめてブログを作成する人も気軽に記事作成が可能です。
また作成される文章はSEOを意識した内容であり、AIツールで作成しても検索上位を狙えるような文章が出力できます。事前に文章を作成するときのルールやトーンを指示すれば、手直しを最小限に抑えられます。
アカウントの共有も可能なため、1人でブログを運営する人はもちろん、企業で運営する場合も役立つツールです。
Gamma

特徴 | ・プレゼン資料やSNS投稿など文章を作成できる ・翻訳や校正が簡単にできる ・価格が安く利用しやすい |
料金 | 無料/1人あたり月1,200円~ |
料金には2025年5月時点の税込み価格を記載しています。
Gammaは、プレゼン資料やSNS投稿などの文章を作成できるAIツールです。
目を引くプレゼン資料や提案書、SNSのコピーライティングなどが可能。各分野ごとにテンプレートがあるため、数分で文章を作成できます。自分で作成したアウトラインから成果物を作成するだけでなく、アイデアを1から提案してもらうことも可能です。
また文章作成だけでなく、翻訳や校正などにも対応しています。有料ツールのなかではコスパが高く、Proプランでも1人あたり月2,250円から利用可能。ビジネスはもちろん、個人のSNS運用などにも活用できるツールです。
文章生成AIの活用例
次のように、文章生成AIは仕事や日常生活などのさまざまな場面で活用できます。
場面 | 概要 |
---|---|
記事の作成 | ブログやソーシャルメディアなどの記事を作成する |
メール文の作成 | ビジネスシーンに応じて適切なメール文を作成する |
SNS投稿文の作成 | SNSプラットフォームに応じて適切な表現やハッシュタグを作成する |
広告文の作成 | 商品やサービスのキャッチコピーを作成する |
プレゼン資料の作成 | テキスト形式だけでなく、スライド資料も作成可能 |
議事録/レポート作成 | 音声を文字起こしして、自動で議事録を作成する |
質問への返答 | チャットボットなどで、ユーザーからの質問に適切な回答を返す |
動画の文字起こし | 動画データから文字起こしを行い、字幕を簡単に作成できる |
会議内容の要約 | テキストで会議内容を入力すると、要点のみを整理してくれる |
翻訳文の作成 | 特定の言語から別の言語への翻訳文を作成する |
論文の作成 | 特定のテーマに関する論文作成に使用されることもある |
文章の校正/校閲 | 誤字脱字や不自然な表現を自動で修正する |
小説の作成 | ストーリーのアイデアやキャラクター設定をもとに小説を作成する |
詩/歌詞の作成 | テーマを与えて、詩や歌詞を作成する |
ここでは、上表から代表的な文章生成AIの活用例を8つピックアップして紹介します。
記事作成
記事作成とは、ブログ、ニュース、SNS、商品説明などの文章を作成することです。活用シーンはタイトル作成、見出し作成、本文の下書きなど多岐にわたります。
例えば、ChatGPTに「おすすめの温泉を紹介する記事のタイトルを10通り考えてください」と指示すると、ある程度参考にできそうな案を複数得られました。記事のより詳細な内容を与えれば、さらに精度の高い回答になるでしょう。

資料作成
文章生成AIを使うと、資料を自動で作成することもできます。ここでの資料とは、プレゼンなどに使われるスライド形式のものです。
例えばイルシルというサービスの場合、タイトルや見出しを入力すると、それをもとに文章とスライドを生成します。デザインもさまざまなテンプレートから選択できるため、見やすいスライドを誰でも簡単に作れそうです。

テキストでの自動対話
テキストでの自動対話は、チャットボットやカスタマーサポートに利用されています。ユーザーの質問に対して適切な回答を自動で作成するので、ユーザーの待ち時間短縮や人件費削減といった効果が得られます。
また、いつでも気軽に相談できるアシスタントとしての役割も果たします。例えば「AIチャットくん」というサービスでは、LINEでメッセージを送るだけでAIと対話できます。

文字起こし
文字起こしとは音声をテキストに変換することです。文章生成AIと音声認識技術の組み合わせで実現されています。具体的な活用方法は、会議の議事録作成、インタビューの文字起こしなどです。
文字起こしは、人が行うと時間がかかる上にミスも発生しやすい作業です。これを文字起こしツールに任せれば、よりクリエイティブな作業に集中できるようになります。
議事録作成に特化したサービスとしてはNottaやAI GIJIROKUなどが挙げられます。Zoomと連携することで会議での発言をリアルタイムにテキスト化可能です。
なお、Zoom等での会議内容を文字起こしする方法を詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。
→ 自動でZoomを録画を、文字起こしして、簡単に管理する方法とは?『tl;dv』/『Zapier』などのツールをご紹介!
要約
文章生成AIは要約に使うのも効果的です。数千文字の長文でも、数百文字にすっきり整理してくれます。これは、ニュース記事、学術論文、書籍などの長いドキュメントを短時間で理解するのに役立ちます。
文章の要約では、Notion (ノーション) AIが有名です。文字で短くまとめるだけでなく、指示内容によっては表形式で整理することもできます。そのほか、議事録からやることリストを生成したり、重要ポイントのみ箇条書きで抽出したりといった機能もあります。
翻訳
翻訳サービスにも文章生成AIが活用されています。文章生成AIはさまざまな言語のテキストデータを学習しているので、翻訳作業との相性がよいためです。ただ単語を置き換えるだけでなく、前後の文脈を捉えて自然な翻訳をしてくれます。
翻訳サービスでは、DeepLが有名です。例えば、英語のことわざは直訳してもわかりにくい日本語になりがちですが、DeepLを使うと対応する日本のことわざに変換してくれます。

校正/校閲
校正/校閲とは、誤字脱字や表記ゆれなど、文章中の誤りを訂正する作業です。文章生成AIは校正/校閲の役割も果たすことができます。
例えばChatGPTの場合、「この文章を校正してください」というメッセージとともに誤字脱字等のミスを含む文章を読み込ませると、正しく修正された文章を返してくれます。

小説や歌詞の創作
小説や歌詞といったクリエイティブな領域ではAIは利用できないと思われがちです。しかし、アイデア出しの段階であれば、十分実用的な文章を生成してくれます。
例えば、
- キーワードを入力して、あらすじを複数パターン考えてもらう
- テーマやタイトルを入力して、内容を考えてもらう
- 冒頭部分は自分で記載し、続きを考えてもらう
といった活用方法が考えられます。
ChatGPTの場合、「秋をテーマにしたラブソングの歌詞のワンフレーズを10通り考えてください」という指示に対して、次のように返してきました。そのまま使うことは難しそうですが、何かのヒントくらいは得られることがあるかもしれません。

AIツールで文章作成する際の注意点

AIツールはとても便利で、うまく活用すれば文章作成を効率化できます。一方で、使い方を間違えると思わぬトラブルや悪い成果につながる可能性も。
そこでここからはAIツールで文章を作成する際の注意点を、3つにまとめて解説します。
生成文章の品質は逐一チェックする
AIツールで生成された文章は、逐一品質をチェックしましょう。
AIが作成した文章は、そのときどきで品質が異なります。ここでの品質とは正確さや信憑性、文章としての自然さなどを指します。
高度な専門知識が必要な分野については、AIの作成した文章が正確でない場合も。参照データが不十分な場合、不足を補うために間違った内容を記載している可能性があります。
AIツールは質問文で入力した内容かWeb上からデータを参照するため、個別の体験談やリアルタイムで発生した事例は反映できないことも。人間が見て自然な文章が毎回作成できるわけではなく、言葉遣いや表現が不自然になることも少なくありません。
AIツールの出力する文章が完璧ではない点を理解し、品質チェックを実施したうえで必要に応じて修正するようにしましょう。
なお、作成した文章を見直すときは、目視と合わせて使用したAIとは異なるAIツールでチェックするのもおすすめです。何度か修正を繰り返すことで、誤字・脱字や冗長な表現などを減らせます。
自分なりにAIツールの組み合わせや使う順番などを工夫しながら、文章作成の精度と効率を高めましょう。

具体的かつわかりやすい言葉で要求する
AIツールには、できるだけ具体的かつわかりやすいプロンプト(質問文)で文章作成を要求しましょう。
AIツールは質問文の内容からしか指示を理解できないため、複雑であいまいな要求には適切に対応できません。たとえば「今までにない感動的な物語を作成してください」といったものです。「感動的な物語」といっても恋愛物かドキュメンタリーかなど、選択肢が多く希望の出力を得られない可能性があります。
少ない回数で希望の文章を作成するには、より具体的かつわかりやすい質問文を作成しなければいけません。文章を作成する目的やテーマなどを指定することで、方向性がブレにくいです。文章のトーンや一人称の書き方、語尾のルールなどを詳細に記載すれば希望の文章を作成しやすいです。
下記の記事でプロンプトを作成するコツについて紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

個人情報や機密情報は入力しない
AIツールには個人情報や機密情報を送らないよう注意しましょう。
AIツールに入力した内容は、機能向上に必要な学習に利用されているケースも。個人情報や機密情報を記載した場合、予期せぬ情報漏洩が発生するかもしれません。とくに顧客データなどを入力してしまうと、取引先の信頼を失うだけでなく損害賠償に発展する可能性もあるのです。
もちろん、各AIツールの運用会社ではセキュリティ対策やデータの慎重な取り扱いがなされています。しかし、情報漏洩が発生するリスクはゼロではないため、個人情報や機密情報などは入力しないようにしましょう。
なお、どうしても情報を入力する必要がある場合は、AI学習に入力したデータを使用しない意思が示せるアウトオプト機能のあるツールを選ぶと良いです。本記事で紹介したなかでは、ChatGPT・Gemini・Copilotなどで利用できます。
AIツールを利用するときはセキュリティ意識を高く持ち、情報漏洩が発生しないようにしましょう。
AIツールを使いこなすには
AIツールを使いこなすには、プロンプト(質問文)の作成スキルが必要です。
しかし、独学ではなにを学べばいいかわからない人もいるはず。AIツールを使いこなしたい人は、スクールの受講がおすすめです。スクールではAIツールの知識と使用実績の豊富な講師が在籍しており、わかりやすいカリキュラムを使いながら学習できます。
ビジネスやプライベートでの活用方法も学べるため、独学より効率的にスキルが身につくのです。とはいえ、どのスクールを選べばいいかわからない人もいるはず。
AIツールをビジネスで活用するスキルが学びたい人には、侍エンジニアの「業務改善AI活用コース」がおすすめです。
本コースでは、ChatGPTの活用法やプロンプトの作成スキル、PythonやGASを使用した業務自動化について学べます。目的の文章を生成するための質問文を作成する方法が学べるので、卒業後に実践で活かしやすいです。
レッスン以外にQ&Aサイトでの質問対応や、学習コーチのモチベーション対策などが実施されます。AIツールを使いこなしたいが、独学では挫折しそうで不安な人に検討してほしいスクールです。
詳細を確認できる無料カウンセリングも実施しているため、お気軽にご参加ください。
まとめ
今回は選び方や生成時の注意点も交え、おすすめの文章作成AIツールを解説しました。
AIを使えば誰でも簡単に文章を作成できると考えがちです。しかし、実際には情報の真偽確認や具体的な指示入力など注意すべきポイントもあります。
とはいえ、AIツールを活用すれば文章作成が効率化できるのは事実。本記事を参考にしつつ、文章作成AIの使い方を身につけてください。