Claude(クロード)とは?生成AIの特徴やできること、活用例を初心者向けに紹介

Claudeって最近よく聞くけど、どんな生成AIなの?
Claudeを使うと何ができるの?
ChatGPTやGeminiとは何が違うんだろう?

ChatGPT」や「Gemini」などと並び、注目を集めている生成AI「Claude(クロード)」。ビジネス、プライベートを問わず、国内でも多くのユーザーが利用しています。

ただ名前を見聞きする機会はあるものの、実際にClaudeがどのような生成AIか、イメージが湧かない人は多いですよね。特徴や他との違いを理解したうえで、使うかを決めたい人もいるはず。

そこでこの記事ではできることや活用例も交え、Claudeの特徴をわかりやすく解説します。「使うべきか」といった疑問にもお答えするので、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • 安全性や長文処理、図解作成に強みを持つ
  • Opus・Sonnet・Haikuの3種類がある
  • アカウント登録は必要だが無料でも利用できる

『生成AIに興味はあるけど、どうやって勉強すればいいんだろう…』

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目次

Claude(クロード)とは?

Claude
出典:Claude

Claudeとは、米国のAnthropic社が開発・提供している生成AIです。読み方は「クロード」で、情報理論の先駆者であるクロード・シャノン氏にちなんで命名されました。

ChatGPTやGeminiと同様に、主にテキスト生成が得意です。文章の作成や要約、アイデア出しなど、一般的なテキスト生成AIの用途を幅広くカバーしています。

Claudeの大きな特徴は、倫理性や安全性を特に重視している点。Anthropic社は、OpenAI社の元社員が設立した企業で、AI(人工知能)における倫理的な課題を解決すべくClaudeを開発しました。

有害な回答を生成しないよう独自の仕組みを採用しており、安全で信頼性のある生成AIとして注目されています。

無料で利用可能

Claudeは登録さえすれば、無料で利用可能です。無料プランのほか、月額課金するプランも設けられています。

料金プラン主な機能・特徴
Freeプラン
(月額無料)
・テキスト生成AIの基本機能(文章や図解、コードの作成)
・利用状況に応じた利用回数の制限あり(5時間でリセット)
Proプラン
(月額2,499円~)
・Freeプランの全機能
・利用制限がFreeプランの5倍に拡張
・より幅広いAIモデル(生成AIの頭脳)を選択可能
Maxプラン
(月額1万4,700円~)
・Freeプランの全機能
・利用制限がProプランの5倍/20倍に拡張(20倍は月額2万9,400円~)
・より長文のテキストを出力可能
・新機能を優先的に利用可能
・混雑時でも優先的にアクセス可能

2025年10月時点の公式サイトをもとに記載しています。
料金は2025年10月時点の為替レート1ドル147円をもとにした税込み価格を記載しています。

無料プランでも、基本的なテキスト生成AIの機能を利用可能です。ただし、5時間ごとにリセットされる利用制限に加え、AIモデルの選択肢や混雑時のアクセス、出力できるテキスト量などに制限があります。

より頻繁・快適にClaudeを利用したい場合は有料プランへの登録がおすすめです。

スマホアプリからも利用可能

Claudeはブラウザ版に加え、スマホアプリ版も提供されています。iOS・Androidの両方に対応しており、使用しているスマートフォンに合わせて利用可能です。

スマホアプリでClaudeを使うメリットは、その手軽さです。パソコンを立ち上げずに使えるため、スキマ時間でも気軽にClaudeを利用できます。

この記事ではブラウザ版の画面を掲載しますが、手軽さを重視する人はスマホアプリ版を使ってみましょう。

Claudeの種類

Claudeの種類

Claudeには、主に3種類のAIモデルがあります。ここからは各モデルの特徴を詳しく解説します。

AIモデルは、生成AIの内部処理を担う「頭脳」です。AIモデルの種類によって、それぞれ性能や得意なことが変わります。

Opus(オーパス)

Opus」は、高度な推論能力(AIの思考力)と豊富な知識を持つ高性能なAIモデルです。複雑なタスクや専門性が高いタスクでも高精度に処理できます。

プログラミングやデータ分析など、論理的な思考が要求されるシーンで特に活躍します。

2025年10月時点で選択できるOpusの主なAIモデルを下表にまとめました。

AIモデル名概要
Claude Opus 4.12025年8月5日リリース。
コード生成やデータ分析の性能が大幅に向上した。
Claude Opus 42025年5月22日リリース。
長時間のタスクで持続的なパフォーマンスを発揮する。
Claude 3 Opus2024年3月4日リリース。
非常に複雑なタスクで高いパフォーマンスを発揮する。

Sonnet(ソネット)

Sonnet」は、推論能力と処理速度のバランスが取れた汎用的なAIモデルです。金融やサイバーセキュリティといった専門分野だけでなく、日常の文章作成でも快適に使えます。

また長文の処理にも強く、大量の資料や文章を整理する用途にも適しています。

2025年10月時点で選択できるSonnetの主なAIモデルを下表にまとめました。

AIモデル名概要
Claude Sonnet 4.52025年9月30日リリース。
各分野の専門知識が強化された最高クラスのSonnet。
Claude Sonnet 42025年5月22日リリース。
コード生成や推論の性能が大幅に強化され、指示への正確性が増した。
Claude 3.7 Sonnet2025年2月25日リリース。
即時応答と深い思考を使い分けるハイブリッド型。

なお、Claude 3.7 Sonnetについて詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

Haiku(ハイク)

Haiku」は、高い処理速度を誇る軽量型のAIモデルです。OpusやSonnetに比べて思考の深さは抑えられますが、スムーズで素早いやり取りを実現します。

シンプルな文章作成や、短時間でのやり取りを重視する場合に適しています。ただし2025年10月時点では、Haikuの利用にはProプラン以上の登録が必要です。

2025年10月時点で選択できるHaikuの主なAIモデルを下表にまとめました。

AIモデル名Claude 3.5 Haiku
概要2024年10月22日リリース。
コード生成や推論の性能が大幅に向上した。

Claudeの特徴

Claudeの特徴

Claudeは独自の機能や仕組みが多く、さまざまな特徴を持つ生成AIです。ここからはClaudeの特徴を、4つにまとめて解説します。

長文のテキストを処理できる

Claudeは、長文テキストの処理に強みがあります。非常に長い文章でも一度に読み込み、内容を理解しながら応答できるのが特徴です。

特にClaude Sonnet 4や4.5は、100万トークンものコンテキストウィンドウに対応しています。これは、英語の書籍に換算すると約10冊分に相当する情報量です。

  • コンテキストウィンドウ:AIが一度に扱える文章量のこと
  • トークン:文章を単語や記号ごとに細かく分割した単位

そのため、分厚い調査レポートの分析や、書籍全体の要約といった作業にも役立つでしょう。

善悪を自分で判断できる「憲法AI」

Claudeは「憲法AI」という独自の仕組みを採用しています。憲法AIとは、事前に定めた行動原則に従い、AI自身が倫理的な判断を下す仕組みです。

Claudeはこの「憲法」に沿って、自身の回答が不適切でないかを常に判断します。たとえば、差別的・暴力的な内容が出力候補に含まれる場合は、自ら善悪を判断して適切な出力に修正することが可能です。

この仕組みがあるためClaudeは安全性が高く、子どもにも安心して使わせやすい生成AIといえます。Claudeの安全性について詳しくは、次の記事を参考にしてください。

図解を作れる「Artifacts機能」

Claudeの「Artifacts機能」を使えば、手軽に図解を作れます。Artifacts機能は、生成した情報をテキストとは別枠で可視化して表示する仕組みです。

通常のテキスト生成AIでは、回答は1つのウィンドウにまとめて表示されます。いっぽうClaudeでは、情報を画像のような形式で別枠に整理して表示できます。

Claude
出典:Claude

このように、テキストの情報をわかりやすく可視化した図解を作ることも可能です。会議用スライドやWebページのデザイン案など、視覚的に情報を整理したいシーンで活躍するでしょう。

話題ごとに会話を管理できる「Projects機能」

Claudeの「Projects機能」を使えば、話題ごとに会話を管理できます。Projects機能は、特定の話題に関するやり取りを1つのプロジェクトにまとめる仕組みです。

たとえば、あるプロジェクトではプログラミングに関する会話、別のプロジェクトでは日常的なやり取り、といった具合に用途を区別できます。

各プロジェクト内では、前提となる知識や情報を共有することも可能です。そのため、新しい会話を始めるたびに同じ前提情報を何度も伝える必要がありません。

さまざまな用途で生成AIを使いたい場合、Projects機能を活用するとよいでしょう。ClaudeのProjects機能について詳しくは、次の記事を参考にしてください。

Claudeでできること・活用例

Claudeでできること・活用例

ここからは活用例を交え、Claudeでできることを、5つにまとめて紹介します。

調査・情報収集

ささいな疑問を解決したいときや、ビジネスで情報を集めたいときにClaudeは便利です。疑問や調査内容を伝えれば、Web上のデータから得た知識に沿って回答してくれます。

Claudeに送るプロンプト(指示文)と、その回答例は次のとおりです。

DXとは何か、IT初心者にもわかるよう簡単に説明してください。

Claude
出典:Claude

Claudeの回答は、事前に学習した内容のほか、リアルタイムにWeb上のデータを検索して使用することも可能です。ただし、誤情報が含まれるケースもあるため、情報の正確性は必ず確認しましょう。

文章の作成

Claudeはビジネス・プライベートを問わず、さまざまな文章の作成に便利です。ビジネスメールやSNSの投稿文など、指示を与えるだけで簡単なたたき台を作ってくれます。

Claudeに送るプロンプトと、その回答例は次のとおりです。

主要な販売代理店である株式会社〇〇向けに、新製品の超静音・省エネ型業務用エアコン「EcoSilence R5」の発売を案内するメールを作成してください。製品の特長は、消費電力を従来比30%削減し、動作音を図書館並みの静音レベルに抑えた点です。

Claude
出典:Claude

Claudeが生成した文章を自分で手直しすれば、短時間で文章を仕上げることが可能です。意図に近い文章を生成してもらうために、文章の目的や含めたい要素、希望する文体などを伝えるとよいでしょう。

文章の要約・翻訳

長文の処理が得意なClaudeは、文章の要約や翻訳にも力を発揮します。ボリュームのある資料を簡単に理解したり、外国語の文章を扱ったりしたいときに便利です。

Claudeに送るプロンプトと、その回答例は次のとおりです。なお、ここではClaudeのファイル添付機能を使い、テキストファイルを読み込ませています。

添付した英文レポートの内容を箇条書き・500字以内で要約してください。

Claude
出典:Claude

このように、英語を日本語に翻訳しつつ、ポイントを要約してもらうことも可能です。読むのが大変な文章や、外国語で読めない文章があれば、Claudeに要約・翻訳してもらいましょう。

図解の作成

ClaudeはArtifacts機能を使うことで、文章だけでなく図解も作成できます。手順を示すフローチャート(流れ図)や構成図など、情報を視覚的に整理したいときに便利です。

Claudeに送るプロンプトと、その回答例は次のとおりです。

顧客からの問い合わせ対応フローを、フローチャートで作成してください。

1. 問い合わせ受信
2. 一般的なQ&Aか?
  – Yes→自動応答
  – No→3.
3. 緊急性の高い問題か?
  – Yes→専門チームへエスカレーション
  – No→担当者へ割り当て

Claude
出典:Claude

Artifacts機能で表示された図は、その場で見た目を確認しながら修正の指示を出すこともできます。また、ファイルとしてのダウンロードも可能です。プレゼン資料や企画書など、視覚的な要素が必要なときに活用しましょう。

プログラミング

プログラミングもClaudeの得意分野です。設計に沿ったコードの生成やレビュー(チェック)、不具合の調査など、さまざまな用途に役立ちます。Claudeに送るプロンプトと、その回答例は次のとおりです。

Pythonで、整数2つの最大公約数を求める関数を作成してください。

Claude
出典:Claude

こちらもArtifacts機能を介して出力されます。簡単なプログラムであれば大きな手直しなく完成するでしょう。

ただし、プログラムの難易度が上がると、一度で完璧なコードを生成することは難しくなります。生成されたコードは必ず自分で見直し、必要に応じて修正の指示や手直しを行いましょう。

Claudeは使うべき?

Claudeは使うべき?

Claudeは強力な生成AIですが、使うべきかは人によります。Claudeはつぎのいずれかに当てはまる人におすすめです。

  • 生成AIの安全性を重視する人
  • 大量の文章を扱う機会が多い人
  • 幅広い用途に使いたい人

有害な回答を自ら防ぐ仕組みを備えているClaudeは、安全性に優れる生成AIです。「子どもに生成AIを安心して体験させたい」など、安全性を重視したい人に向いています。

また、長文の処理が得意なため、資料の要約や整理を必要とする人にも便利です。用途を分けて使いたい人には、Projects機能が役立つでしょう。

Claudeは無料プランでも利用できます。使うべきか迷うときは、まずFreeプランで試してみるのがおすすめです。

Claudeの始め方・使い方

Claudeは無料でも使えますが、アカウント登録は必須です。ここでは、アカウント登録を含む始め方から、基本的な使い方まで簡単に紹介します。

まずは、Claudeのログインページへアクセスし、アカウントを登録します。登録手続きは、メールまたはGoogleアカウントのいずれかを選択可能です。

Claude
出典:Claude

アカウント登録が完了すると、次のような画面が表示されます。この画面からすぐに使い始められます。

Claude
出典:Claude

使い方は簡単。プロンプトの入力欄に質問や指示を入力し、右下の送信ボタンまたはEnterキーを押すだけです。

Claude
出典:Claude

プロンプトを送信すると、次のようにClaudeが回答を出力してくれます。

Claude
出典:Claude

利用制限はあるものの、軽く使う分にはそれほど気にならないでしょう。まずはFreeプランで使い勝手を確認し、より有効活用したい場合は有料プランも検討するのがおすすめです。

Claudeによくある疑問

最後にClaudeのよくある疑問に、まとめて回答します。

ChatGPTやGeminiとは何が違うの?

Claudeは、OpenAI社のChatGPTやGoogle社のGeminiと並ぶ代表的な生成AIです。ただし、どれが絶対的に優れているとは一概にいえません。ここでは、Claude・ChatGPT・Geminiの強み・弱みを簡単にまとめました。

スクロールできます
生成AI強み弱み
Claude・安全性が高い
・長文の処理に強い
・図解やスライドも作れる
・回答の表現が制限されることがある
・リアルな画像やイラストの生成はできない
ChatGPT・自然な言葉でスムーズな対話が可能
・幅広い用途に対応できる汎用性
・拡張・連携機能が豊富
・回答に時間がかかりやすい
・人間に媚びたような回答をすることがある
Gemini・最新のWeb情報を素早く反映
・画像や音声など幅広い形式への対応力
・Googleサービスとの連携が可能
・回答が不自然なことがある
(別言語が混じるなど)
・AI学習設定をOFFにすると履歴が残らない

このように、生成AIごとに異なる強み・弱みがあります。それらを踏まえ、あなたのニーズに合わせて選ぶとよいでしょう。Claude・ChatGPT・Geminiの違いをより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

外部のサービスでもClaudeは使えるの?

Claudeは、開発元のAnthropic社以外が提供するサービスを通しても利用できます。代表例は、Amazon Web Services(AWS)が提供するAmazon Bedrockです。

Amazon Bedrockは、さまざまな企業のAIモデルを選んで使えるクラウドサービスです。このサービスを利用すると、AWSの他サービスや自社システムとClaudeを連携できます。

外部サービスと連携してClaudeを活用したい場合は、こうした選択肢を検討するのもよいでしょう。

まとめ

今回は、Anthropic社の生成AI・Claudeとは何か、基本から詳しくお伝えしました。

Claudeは安全性の高さや長文処理能力に優れ、図解の作成といった表現力も持ち合わせています。ChatGPTやGeminiとは異なる強みがあり、生成AIのなかでも有力な選択肢の1つです。

この記事の内容を参考に、ぜひClaudeを使ってみてください。

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この記事を書いた人

【プロフィール】
9年ほどITエンジニアを経験したのち、豊富な技術文書の作成経験を活かし、専業Webライターへ転身。クラウドワークスでは半年ほどでプロ認定、3年半ほどでトッププロ認定を受ける。システムエンジニア・プログラマー・テストエンジニアなどを経験しており、上流から下流まで幅広い開発工程のノウハウを習得しているのが強み。侍エンジニアブログでは、2020年から幅広い分野の執筆を担当。「挫折させないライティング」をモットーに、プログラミング初心者の方でも負担なく読める記事の執筆を心がけています。
【専門分野】
IT/システム開発/組み込み開発/アプリ開発(主にWindows)
【保有資格】
基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
ソフトウェア品質技術者資格認定(JCSQE)初級
JSTQB認定テスト技術者資格(Foundation Level)

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