生成AIパスポートの勉強方法【試験合格に必要な時間&学習法まとめ】
生成AIパスポートをとるにはどうやって勉強したらいいんだろう?
合格するにはどれくらいの時間がかかるの?
転職や副業・社内での昇進などに活用するため「生成AIパスポート」を取得しようと考えている人は多いですよね。
「生成AIパスポート」は一般社団法人生成AI普及協会(GUGA)が主催する試験。取得することで、生成AIに関する基礎知識や活用スキルがあることを証明できます。初心者の人でも比較的取得しやすい資格といわれている反面、実際にどう取得に向けた試験勉強を進めればいいのか、イメージが湧かない人もいるはず。
そこで本記事では学習時間の目安も交え、生成AIパスポートの勉強方法を解説します。効率よく試験勉強を進めるコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
生成AIパスポートの試験概要
名称 | 生成AIパスポート試験 |
開催形式 | オンラインでの実施 (IBT方式※) |
試験時間 | 60分間 |
問題数 | 60問 |
試験日程 | 年3回(2月/6月/10月) |
受験資格 | なし |
受験費用 | 一般:1万1,000円 学生:5,000円 |
※IBT方式:インターネットを経由して実施する試験やeラーニングの総称。
※2025年7月時点の公式サイトの情報をもとに記載しています。
- 生成AIパスポートは比較的取得しやすい資格
- 生成AIパスポートを効率よく取得する勉強方法が分かる
- 問題集やアプリを利用し継続的に勉強を進めることが重要
なお、業務効率化や副業などに生成AIを活用する方法を知りたい人は、侍エンジニアの無料オンラインセミナーをお試しください。
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生成AIパスポート取得に向けた3つの勉強方法

さっそく生成AIパスポートの取得に向けた勉強方法を、3つにまとめて紹介します。
勉強方法それぞれの特徴を一覧で知りたい人は、下表を参考にしてください。
勉強方法 | メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|
過去問・問題集を活用した独学 | ・費用が安い ・自分のペースで勉強できる ・公式問題集なので信頼性が高い | ・自己管理が必要 ・分からないところを 質問できない | 自分で計画を立てて 進めたい人 |
試験対策アプリで勉強する | ・隙間時間を活用できる ・手軽に勉強を始められる ・繰り返し学習できる | ・画面が小さい ・集中力が途切れやすい | 忙しくまとまった 時間が取れない人 |
試験対策講座で勉強する | ・講師のサポートがある ・理解が深まりやすい | ・費用が高い ・スケジュールが 決められていることが多い | ・独学が不安な人 ・短期間で結果を得たい人 |
過去問・問題集を活用した独学
1つ目は、過去問や問題集を活用した勉強方法です。過去問や問題集としては、生成AIパスポートを主催しているGUGA公認の公式テキストや公認の問題集がおすすめです。
過去問や問題集は一度購入するだけで繰り返し勉強ができるので、費用を抑えながら、必要な範囲を効率よく学べます。また、公式問題集は、試験範囲に沿って作られているので、無駄なく合格に必要な知識を得られます。
独学で勉強を進めるには以下の手順で勉強を進めましょう。
- 1.公式テキストを利用して基礎知識をインプットする
- 2.問題集を利用して理解度を計る
- 3.過去問を繰り返し解いて苦手な分野や弱い分野を抽出する
- 4.苦手な分野や間違った問題を繰り返し解いて理解を深める
手順に沿って勉強を進めることで自分の弱点を把握しやすくなり、試験本番でも安心感が生まれます。ただし、独学で勉強を進めるには、モチベーションの維持や自力で解決する力も必要です。
自分で勉強のスケジュールを立てて進めたい人にとっておすすめの勉強方法といえます。
試験対策アプリで勉強する
2つ目は、試験対策アプリで勉強する方法です。試験対策アプリとしては、GUGAが提供している「生成AIパスポートAIクイズアプリ」がおすすめです。
試験対策アプリは、スマートフォンを利用して手軽に勉強できるので、社会人など忙しい人でも隙間時間を使って手軽に勉強を進められます。
試験対策アプリを活用する際は以下の手順で勉強を進めましょう。
- 1.試験対策アプリから出題される問題に解答する
- 2.解答の正誤だけでなく、表示される解説文も読みこむ
- 3.アプリから出題される問題を繰り返し解いて理解を深める
一度にまとまった時間が取れなくても、短時間の勉強を積み上げることで知識を貯められます。ただし、スマートフォンを利用するため他のアプリに気を取られることや集中力が途切れやすいことには注意が必要です。
また、試験対策アプリだけでの勉強では試験範囲を網羅できない可能性もあるため、テキストや試験対策講座との併用も視野に入れておきましょう。
試験対策講座で勉強する
3つ目は、試験対策講座を活用した勉強方法です。テキストやアプリを活用した独学に不安を感じている人は、生成AIの知識が学べるスクールや動画教材などで試験対策をするのもおすすめです。
例えば、資格の学校TACでは「生成AIパスポート試験対策コース」が用意されています。他にも、Udemyなどのオンライン学習サービスでは試験対策に特化した講座が数多く販売されています。ただし費用や教材の質もまちまちなため、自分に合った教材を選ぶ力が必要になります。
試験対策を兼ねて生成AIに関連する知識を網羅的に学習したい場合は「侍エンジニア」の生成AIスクールを受講するのも手段の1つです。
侍エンジニアでは、専属の学習コーチがカリキュラムに基づいて徹底的にサポートしてくれます。さらに、学習中に分からなかったところを解決できるQ&A掲示板を24時間利用できるため学習中につまづくことも少なくなります。
独学での勉強に自信のない人は試験対策講座などを利用しながら効率よく勉強を進めましょう。
生成AIパスポートの取得に必要な勉強時間の目安
生成AIに関する知見や活用経験がない場合、生成AIパスポートの取得には約30時間ほどの勉強が必要です。
生成AIに関する知識レベル | 目安の学習時間 | 勉強スケジュール例 |
---|---|---|
生成AIの活用経験がない 生成AIに関する知識が全くない人 | 約30時間 | 1日1-2時間×約1ヶ月 |
生成AIの活用経験がある 生成AIに関する基礎知識がある | 約15時間 | 1日1-2時間×約2週間 1日30分-1時間×約1ヶ月 |
※目安の学習時間は「生成AIパスポート試験」「アビバの生成AIパスポート対策講座」「生成AIパスポート試験対策コース」の受講時間を参考に算出
初心者の方は、公式テキストなどを使って約15時間かけて基礎知識を理解した上で、同じくらいの時間を過去問や問題集を繰り返し解く演習に使うのが理想です。生成AIパスポートの試験時間は60分なので、解説文の読み込みなども含め5回程度は演習を行えます。
また、生成AIパスポートの試験対策講座では5〜12時間程度の受講時間が設定されているため、知識のインプットとして活用するのもいいでしょう。
一方、すでに生成AIを使ったことがある人は、基礎をおさらいする時間を少し短くし、その分、過去問演習に重点を置いて合格を目指せます。
試験前に一気に知識を詰め込むのではなく、知識を頭に定着させる意味でも隙間時間や生活スタイルに合わせて継続的に勉強を進めましょう。
効率よく生成AIパスポートを取得する勉強のコツ3つ

ここからは効率よく生成AIパスポートの取得勉強を進めるコツを、3つにまとめて紹介します。
コツ1:丸暗記しようとしない
効率よく生成AIパスポートを取得するには、ただ出題範囲を丸暗記するのではなく、背景まで理解することが大切です。
生成AIパスポートでは単なる用語説明だけでなく、AIの使い方や倫理・ガイドラインなどの背景知識まで問われるからです。例えば、生成AIに関するリテラシーの分野では個人情報保護法や知的財産権などのルールも出題範囲に含まれているため、幅広く理解を深めておく必要があります。
知識を丸暗記しただけでは試験の応用問題にも対応しにくいですが、背景を理解しながら学ぶことで柔軟に対応でき、合格しやすくなります。また、合格後の実務でも役立ちやすいでしょう。
コツ2:過去問や問題集は繰り返し解く
効率よく生成AIパスポートを取得するには、過去問や問題集に出てくる問題を繰り返し解いて勉強することも重要です。
なぜなら問題演習を繰り返すことで自分の弱点が明確になり、効率的に試験対策できるからです。例えば、同じ問題を何度も解くことで知識の定着度が高まり、試験本番でも似たような問題に対して落ち着いて回答できます。
また、解けた問題も含めて何度も見直すことで、関連知識を積み重ねられます。正誤にかかわらず繰り返し学習する姿勢を大切にしましょう。
コツ3:計画的に勉強する
効率よく生成AIパスポートを取得するには、自分にとって無理のない計画を立てて勉強を継続するのもコツの1つです。短期間に詰め込みすぎると習得した知識も忘れやすくなるだけでなく、勉強のストレスも溜まりやすいからです。
例えば、次のように1日1〜2時間を確保して少しずつ進めたり、朝や夜の決まった時間に習慣化するのがおすすめです。
~6:30 | 睡眠 |
6:30~7:30 | 勉強 |
7:30~8:30 | 支度・出社 |
8:30~19:00 | 仕事 |
19:00~21:00 | 帰宅・ご飯 |
21:00~22:00 | 勉強 |
22:00~23:00 | 就寝準備 |
23:00~ | 睡眠 |
また、まとまった時間が取れない場合は、通勤時間や休憩時間など隙間時間を活用してアプリで学習する方法もあります。
自分の生活スタイルに合わせて無理なく続けられる計画を作りましょう。
生成AIパスポートを取得する際によく抱く疑問
最後に、生成AIパスポートを取得する際によく抱く疑問へまとめて回答します。
生成AIパスポートの取得は難しい?
生成AIパスポート試験は比較的取得しやすい資格といわれています。
生成AIパスポートの合格ラインは正答率70〜80%と高めですが、各試験ごとの合格率も70〜80%と高めだからです。出題範囲も生成AIの基礎知識が中心となっているため、シラバスを確認しながら試験範囲を押さえれば独学でも十分に合格が狙えます。
生成AIパスポートの難易度について詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

試験でカンニングできるって噂は本当?
生成AIパスポートの試験でカンニングは不可能かつ禁止されています。
生成AIパスポートの試験は、IBT方式と呼ばれる試験方法のため、インターネット環境さえあれば自宅で受験が可能です。しかし、画面録画や録音・AIによる不正検知システムなどの厳重なカンニング対策がなされています。
そのため、自宅受験だからといってカンニングができるわけではありません。カンニングをしなくても合格を狙えるよう計画的に勉強を進めましょう。
なぜ「取得しても意味がない」といわれているの?
生成AIパスポートの出題範囲は生成AIに関する基礎知識が中心で、実務的・専門的な内容が少ないため「意味がない」といわれることがあります。実際に、資格取得後すぐにAI開発や高度な設計などの実務に活かしたい人にとっては習得できる知識に物足りなさを感じる場合もあるかもしれません。
しかし、生成AIパスポートの資格取得者は転職率が平均23%向上するなどのデータもあり、基礎を証明する武器としては十分価値があると言えます。
他に取得すべき生成AI関連の資格はある?
生成AIの知識保有を証明する資格は生成AIパスポート以外にも数多く存在します。
ここでは、初心者でも合格を狙いやすい生成AIパスポート以外の資格を3つ紹介します。
生成AIはさまざまな分野で活用されるため、目的に合わせた資格が用意されています。自分に必要な資格や取得すべき資格について知りたい場合は以下の記事を参考にしてください。

まとめ
生成AIパスポートは、生成AIをこれまで扱ったことのない初心者でも挑戦しやすい資格です。約30時間と比較的短い勉強時間で合格を目指せるので、忙しい方でも計画的に進めればしっかり取得できます。
過去問や問題集を活用したり、試験対策アプリを活用して隙間時間に学習したりと自分に合った勉強方法で継続的に学習を進めるのがおすすめです。独学で勉強するのが不安という人は、スクールや講座を活用するのも一案です。