ChatGPTとは何かをわかりやすく解説！仕組みやできることも簡単に紹介

この記事では仕組みやできることも交え、ChatGPTの特徴を紹介します。

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ChatGPTとは何か

ChatGPTとは、アメリカのOpenAI社が開発した対話型の生成AIサービスです。ユーザーが入力した質問や指示の文章(プロンプト)に対して、まるで人間のように自然な文章で回答してくれます。

ChatGPTの特徴は、インターネット上の膨大なデータから言葉同士の関連性や文章構造などを学習し、自然な会話を実現している点。これが、高い人気につながっています。

事実、2022年11月にリリースされるや否や、2ヶ月ほどで世界のユーザー数が1億人を突破。2025年2月には、週間のアクティブユーザーが4億人を突破しました。

なお、ChatGPTの「GPT」はGenerative Pre-trained Transformerの略で「生成可能なトレーニング済み変換器」という意味です。「Pre-trained」は、あらかじめAIにデータで学習(トレーニング)させていることを指します。

生成AIとは

ChatGPTは「生成AI(Generative AI)」の一種です。生成AIとは、コンテンツを生成する機能を持つAIのことを指します。ChatGPTのような文章の生成だけでなく、画像や音楽、映像といった幅広いコンテンツ向けの生成AIが存在します。

さまざまな生成AIに共通するのは、ユーザーからの文章やデータによる指示を解釈し、指示にふさわしいコンテンツを生成すること。生成AIに使われる主な技術として、次の3つがあります。

技術	概要
自然言語処理	人間の言葉をコンピューターに解釈・処理させる、AIの1分野
機械学習	大量のデータをコンピューターに与えてパターンを学習させる、AIの1分野
深層学習(ディープラーニング)	人間の脳を模した「ニューラルネットワーク」を構築し「何を学ぶか」からコンピューターに考えさせる機械学習の1手法

なおAI分野では、コンピューターにデータを与えて学習させることを「トレーニング」と呼びます。ChatGPTの正式名称に含まれる「Pre-trained」は「事前に多くのトレーニングを積んでいる」という意味を表しています。

生成AIを活用することで幅広いコンテンツを手軽に制作できるため、国内外を問わず注目されています。

なお、次の記事では生成AIとは何かを詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。

プロンプトとは

ChatGPTに関して頻繁に使われる「プロンプト」という言葉の意味を知っておきましょう。ChatGPTにおけるプロンプトとは、ユーザーがChatGPTに何かを指示するための文章のことです。

たとえば「なぜ都会の夜景は綺麗？」とChatGPTに質問すると「都会の夜景が綺麗な理由」を回答してくれます。この「なぜ都会の夜景は綺麗？」という文章が、ChatGPTにおけるプロンプトです。

なお、プロンプト(prompt)は「~するように促す」といった意味を持つ英語であり、ChatGPTに限った用語ではありません。ChatGPT以外の生成AIで「プロンプト」という場合も、大半はAIへの指示文章を意味します。

ChatGPTのプロンプトとは何かを詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

おさえておきたいChatGPTの基礎知識

ここからは、次のトピック別にChatGPTの特徴を紹介します。

料金

2025年6月時点、ChatGPTには無料版(フリープラン)と2つの有料版が存在します。

プラン	利用料金	概要
フリープラン	無料	基本無料だが、使える機能や性能は制限される。
ChatGPT Plus	月額20ドル	フリープランの利用制限が緩和される。高性能なAIモデル(後述)の利用、アクセス集中時や新機能の優先利用、といった恩恵を受けられる。
ChatGPT Pro	月額200ドル	ChatGPTを実質無制限に利用できる。Plusプランよりも利用が優遇され、より高度なAIモデルの利用も可能。

※2025年6月時点における公式サイトの情報をもとに記載しています。

生成AIには、入力されたプロンプトに対する回答を出力する「言語モデル」が搭載されています。プランによって選べる言語モデルは異なり、これが生成AIの性能(回答の精度など)に直結するわけです。

また、ChatGPTの有料版には、無料版と比べて次のような優位性があります。

とはいえ、無料版でも上手く活用できれば十分役に立ちます。無料版で試してみて「もっと快適に使いたい」と思った人は有料版に移行すると良いでしょう。

なお、次の記事では8つの観点でChatGPTの有料版と無料版の違いを詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。

対応言語

ChatGPTは、日本語を含む主要な言語の大半に対応しています。たとえば、下の画像は「日本の首都はどこですか？」とドイツ語で質問したときの回答です。プロンプトに合わせた言語で回答が出力されています。

このように、ChatGPTはユーザーの入力言語を自動的に認識し、その言語で回答してくれます。そのため、特別な設定を行うことなく多言語での利用が可能です。

ただし、言語によってChatGPTが学習に用いたデータの量や質に差があるため、回答の精度も変わってきます。日本語でも問題なく使えますが、英語は特に多くの学習データがあり、より高精度な回答が得られやすいです。

バージョン

前述のとおり、ChatGPTは内部に搭載された言語モデルによって、その性能が変わってきます。OpenAI社は、ChatGPTの言語モデルを日々改良しており、これまでにも繰り返しバージョンアップされてきました。

ChatGPTにおけるバージョンの大まかな変遷は、下表のとおりです(2025年6月時点)。

言語モデル	リリース時期	概要
GPT-3.5	2022年11月	ChatGPTの初期バージョンに搭載された言語モデル。 すでに高い対話能力を持ち、世界中に大きなインパクトを与えた。
GPT-4	2023年3月	有料版(ChatGPT Plus)で提供が開始された言語モデル。 より高度な推論能力を持ち、複雑な指示の理解や長文生成が可能となった。
GPT-4o	2024年5月	文章・音声・画像を1モデルで処理可能となった言語モデル。 4oのoはomni(あらゆる)の頭文字。
GPT-4.1	2025年4月	長文への理解力が強化された言語モデル。

このように、ChatGPTの言語モデルは日々、進化を続けています。なお、最新の言語モデルがリリースされた場合、高額な有料プランほど優先的に利用可能です。

また、次の記事では「GPT-4」を搭載したChatGPT4について詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

入力可能な文字数

ChatGPTで1度に指示できるプロンプトは無料版で「約4,096トークンまで」、有料版では「12万8,000トークン」と決められています(2025年5月時点)。トークンとは、文章を構成する最も細かい部品(単語や句など)のことです。

4,096トークンを超える文章も入力はできますが、制限を超えた部分が無視されるか、そもそもエラーとなります。たとえば「dog」という単語を4,097回にわたって繰り返した場合、正しく回答されない場合が多いでしょう。

トークンごとに文字数は変わるため「4,096トークン＝4,096文字」ではありません。しかし、英語と比べて日本語のトークンは多種多様で、同じ4,096トークンの文章でも内容によって文字数が大きく変わります。

あくまで目安ですが、日本語で入力する場合の文字数制限は2,500~3,000文字程度と考えておきましょう。なおChatGPTが回答する文章にも、同じように4,096トークンまでの制限があります。

ChatGPTが動く仕組み

なぜChatGPTが質問に対して回答できるのか、気になる人は多いですよね。ここからは、一般的な文章生成AIの仕組みにもとづき、ChatGPTの大まかな仕組みを紹介します。

ChatGPTに送ったプロンプトが回答として出力されるまでの大まかな流れは、次の4ステップです。

各ステップについて、順番に見ていきましょう。

プロンプトのトークン化

入力された文章のままでは、ChatGPTが内容を解釈できません。そのため、まずはプロンプトを「トークン」として区切ります。トークンとは、AIが扱いやすいように言葉を分解した最小単位のこと。

たとえば「なぜ都会の夜景は綺麗？」という文章をトークン化する場合、次のように7つのトークンに区切られるでしょう。

なぜ

都会

の

夜景

は

綺麗

？

「なぜ」「都会」といった個々の要素がトークンです。このように、トークン単位で扱える形式にすることで、プロンプトの指示内容をコンピューターが解釈できるようになります。

文章構造の解析・文脈の理解

プロンプトをトークン単位に区切ったら、文章構造を解析し、文脈の理解を試みます。トークンの中身や順序、組み合わせなどを、これまでにAIが学習してきた知識と照らし合わせながら文章構造を探ります。

たとえば「なぜ」の後に「？」が登場する場合「何らかの事実に対する理由を質問する文章」と判断するでしょう。ChatGPTは、このような文章のパターンを膨大に学習しているため、さまざまなプロンプトを解釈可能です。

また文脈を把握するうえでは、それまでの会話履歴も加味します。たとえば、それまでの話題が野球の場合とボウリングの場合では「ストライク」というトークンに対する解釈は変わるでしょう。

文脈に合った回答トークンを生成

プロンプトや会話履歴から把握した文脈に沿って、回答用のトークンを生成していきます。文章構造・文脈を踏まえて、ユーザーが期待しているであろうワードを順番に導き出していくイメージです。

具体的には、それまでのトークンを踏まえて「次に続く確率が高いトークン」を探します。たとえば「日本の首都は」というトークンに対しては「東京」が続く確率が高いため、回答トークンも「東京」が選ばれるでしょう。

このようなトークンの変換は、統計学・確率論にもとづき行われます。ChatGPTは、質問に対する回答パターンを膨大に学習しており、それらをフルに活用することで高精度なトークンの変換を実現しています。

回答トークンを組み合わせて文章化

文脈に沿って生成した回答トークンを、ユーザーの画面上に1つずつ順番に表示していきます。個々の回答トークンをリアルタイムに組み合わせていくことで、全体としてまとまりのある文章に仕上げるのです。

また、表形式やソースコード形式など、必要に応じて表示形式の調整も行います。たとえば「紙の本」と「電子書籍」のメリット・デメリットを表形式にまとめてもらう場合、次のようになります。

以上が、ChatGPTに送ったプロンプトが回答として出力されるまでの大まかな流れです。仕組みを知らなくても利用はできますが、使いこなしたい人は把握しておきましょう。

ChatGPTで主にできること

ChatGPTは汎用性が高く、業界やビジネス・プライベートを問わず活用が進んでいます。

ここからはChatGPTで主にできることを、7つにまとめて紹介します。

なお、次の記事では上記を含めChatGPTでできること・できないことを、一覧にまとめて紹介しているので、あわせて参考にしてください。

文章の作成

ChatGPTは、簡単な文章の作成にとても役立ちます。特に、メール本文や報告書のようにパターンがある程度決まっている文章は、ChatGPTを活用することで作成に大幅な時間短縮が可能です。

たとえば、次のプロンプトをChatGPTに送ると、営業メールのたたき台を作成してくれます。

生産管理システムを売り込む営業メールの本文を作成してください。

ChatGPTの回答例は画像のとおりです。

適切な指示を出せれば、細かい調整だけで文章が完成するでしょう。

情報収集

ChatGPTは、さまざまな業界や分野に関する情報収集にも活用できます。インターネット上のさまざまな情報から学習しているため、吸収した知識に沿った情報提供が可能です。

たとえば、次のプロンプトをChatGPTに送ると、話題の「メタバース」に関して説明してくれます。

メタバースとは何か、わかりやすく解説してください。

ChatGPTの回答例は画像のとおりです。メタバースの概要やできることが出力されました。

注意点として、ChatGPTは知識オフセット(学習データの最終日付)よりも新しい知識は持っていません。そのため、あまり新規性の高いトレンド情報について質問しても、正確な回答は難しいです。

最新の情報をリアルタイムに収集したい場合は、調査に特化した「Deep Research」が役立ちます。これは、インターネット上の情報をリアルタイムに収集し、信頼できる出典付きで回答してくれる機能です。

Deep Researchは、プロンプト入力欄の下部にある「ツール」から利用できます。フリープランでも回数制限付きで利用できるため、情報収集に有効活用しましょう。

ただし、ChatGPTの回答には間違いが含まれるケースが少なからずあります。回答が100％正しいと思い込まず、必要に応じて公式情報などで事実確認を行うことが大切です。

アイデア出し

ChatGPTは、ビジネスのアイデア出しにも便利です。大量のアイデアを機械的に生成できるため、人間が1つずつ考えるよりも効率的にアイデアを集められます。100個のなかに1個でも優れたアイデアがあれば御の字でしょう。

たとえば、次のプロンプトをChatGPTに送ると、商品にあった3つのキャッチコピーを提案してくれます。

新しく発売するロボット掃除機のキャッチコピーを3つ提案してください。

ChatGPTの回答例は画像のとおりです。方向性が異なる3つのキャッチコピーが出力されました。

ChatGPTは学習データをもとに回答を生成するため、ゼロから革新的なアイデアを生み出すわけではありません。しかし、既存のものを組み合わせたアイデア出しは可能です。

「とりあえずアイデアがほしい」という場合に活用すると良いでしょう。

日本語や英語の翻訳

ChatGPTは日本語と英語など、異なる言語間の翻訳もできます。多言語の文法や単語を膨大に学習しているChatGPTは、異なる言語間の対応関係も把握しているためです。

たとえば、次のプロンプトをChatGPTに送ると、日本語を英語に翻訳してくれます。

”今日はいい天気ですね”を英語にしてください。

ChatGPTの回答例は画像のとおりです。3パターンの英語表現が出力されました。

ただし、言語によって翻訳の精度にばらつきが大きい点に注意が必要です。アメリカ製のサービスであるため、日英翻訳、英日翻訳であればそれなりの精度で行えるでしょう。

文章の変換・要約

ChatGPTは翻訳に限らず、文章の幅広い変換・要約に役立ちます。言葉と言葉の関係性や、文章構造のパターンといった知識を膨大に持っているためです。

たとえば、次のプロンプトをChatGPTに送ると、元の言葉を敬語に変換してくれます。

”また来てね”を敬語にしてください。

ChatGPTの回答例は画像のとおりです。3パターンの敬語表現が出力されました。

ほかにも、長文を要約させて内容を整理したり、作成した文章に不備がないかチェックさせたりすることも可能です。既存の文章を整えたい場合や、確認作業を効率化したい場合に活用しましょう。

基本的なプログラミング

ChatGPTは、主要なプログラミング言語(プログラムを表現するための言葉)を使った基本的なプログラミングにも対応しています。ChatGPTが生成したコードを手直しすれば、ゼロから1行ずつ書くよりもはるかに効率的です。

たとえば、次のプロンプトをChatGPTに送ると、AI開発で人気の「Python」を使ったコードを作成してくれます。

Pythonで「1~100の整数を表示するプログラム」を書いてください。

ChatGPTの回答例は画像のとおりです。コードと、その簡単な説明が出力されました。

ただし、ChatGPTが生成したコードが完全に正しいとは限りません。実際のプログラムへ組み込む前に必ず見直しを行い、必要に応じて手直しを行いましょう。

上記のようなプロンプトを用いてChatGPTといった生成AIにソースコードを生成させる「プロンプトプログラミング」についてより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

画像の作成

現在のChatGPTは、画像生成AI「DALL·E 3（ダリ・スリー）」との連携も可能となりました。そのため、文章だけでなく画像の作成にも対応しています。

たとえば、次のプロンプトをChatGPTに送ると、水彩画風のイラストを作成してくれます。

桜が咲き乱れる日本の風景を水彩画タッチで描いてください。

ChatGPTの回答例は画像のとおりです。指示に合ったイラストが出力されました。

プレゼン資料の作成やSNS投稿用の素材制作など、幅広い用途に便利です。ただし、学習データと酷似した画像が生成される場合もあるため、著作権などの権利面には注意しましょう。

なお次の記事では、ChatGPTで活用できるおすすめのプロンプトを出力例付きで紹介しているので、良ければ参考にしてください。

ChatGPTは人間の仕事を奪うのか

ChatGPTを使えば、さまざまな作業を効率化できるため、仕事がなくなる懸念を持つ人もいるでしょう。しかし、ChatGPTによって仕事が完全になくなることは考えにくいです。

仕事でChatGPTを使うにしても、適切なプロンプトの作成や、回答のチェックが欠かせません。会社員なら、顧客やチームメンバーとのコミュニケーションも必要でしょう。これらをChatGPTで完全に代替するのは困難です。

とはいえ、ある程度の業務がChatGPTによって効率化されることは十分に考えられます。逆にいえば、ChatGPTの活用スキルを身につけることで業務効率が上がり、より仕事の成果を高めやすくなるでしょう。

これからのAI時代を生き抜くためには、現状に満足せず、スキルを継続的に磨いていくことが大切です。

生成AIの発展で仕事のあり方や働き方がどう変わるのかについてより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

また、下の記事ではChatGPTで効率化できる業務を、企業の導入事例も交え詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

「ChatGPTを扱うスキル」が優秀なビジネスパーソンの条件に

仕事が完全には奪われなくても、ChatGPTは今後もビジネスに浸透していくことが予想されます。そのため、これからはChatGPTの強みを最大限に活かし、業務を効率化するスキルが求められるでしょう。

実際のところ、求人検索エンジン「indeed」で「ChatGPT」と検索すると、2023年7月時点で6,000件を超える求人がヒットします。その多くは、ChatGPTの活用を前提とするものばかりです。

このような求人は、今後も増えることが考えられます。これからの時代に優秀なビジネスパーソンとして生き残るためには、ChatGPTなどの生成AIを扱うスキルを磨くことが大切です。

なお、次の記事ではChatGPTがどのようにビジネスで使われているのか、その活用例を詳しく解説しているので良ければ参考にしてください。

ChatGPTを活用する職業「プロンプトエンジニア」も誕生

ChatGPTの導入によって、新しく誕生する仕事もあります。その代表格が「プロンプトエンジニア」です。プロンプトエンジニアとは、ChatGPTなどのプロンプトを設計・最適化し、求められる回答を引き出す職業のこと。

ChatGPTのビジネス利用が拡大していることから、プロンプトエンジニアのさらなる需要拡大が期待できます。ChatGPTによってビジネスが変わっていけば、ほかにも新しい職業が生まれる可能性はあります。

こうしたポジティブな部分にも目を向けることで、ChatGPTによる不安を減らせるでしょう。

なお、次の記事ではプロンプトエンジニアとは何か、その概要を年収や求められるスキルを交え詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ChatGPTの始め方・使い方

「ChatGPTの始め方や使い方がわからない……」と悩む人もいるでしょう。しかし、ChatGPTにはスマホアプリ版もあるため、パソコンはもちろんスマートフォンでも簡単に使い始めることが可能です。

ここでは次のデバイス別に、ChatGPTの始め方や使い方を簡単に紹介します。

なお、次の記事では、ChatGPTの始め方をわかりやすく解説しているので、あわせて参考にしてください。

パソコン版

パソコン版ChatGPTを使い始める場合、ブラウザから操作を行います。現在ではアカウントなしでもChatGPTを使えますが、会話の記録や細かい設定のためにアカウント登録するのがおすすめです。

アカウント登録には、メールやSMSで認証する方法、Googleアカウントなどを使う方法の2つがあります。ここでは、前者の大まかな始め方を、5ステップで紹介します。

なお「ニックネームを使いたい」という人もいるでしょう。しかし、ChatGPTの規約では正確な情報での登録が推奨されているため、できれば本名での登録をおすすめします。

上記の手順でアカウント登録が完了すると、次のような画面が表示されます。

使い方はとても簡単です。お願いしたい内容をプロンプトとして入力し、右の送信ボタンを押しましょう。なお、パソコンのEnterキーでもプロンプトの送信が可能です。

プロンプトを送信すると、次のようにChatGPTが回答してくれます。回答後に別のプロンプトを送信することで、それまでの会話履歴を踏まえた質問も可能です。

慣れるためには実際に使ってみるのが早いため、色々な質問を試してみましょう。

スマホアプリ版

アカウント登録済みなら、スマートフォンのブラウザでもパソコン版と同様にChatGPTを利用できます。より快適に使いたい場合は、スマホアプリ版ChatGPTをインストールしましょう。

iOS版とAndroid版のChatGPTアプリがあります。お使いのスマートフォンに合わせて選んでください。

ChatGPTアプリを使い始める手順は、次の4ステップです。アカウント登録やプロンプト送信の方法はパソコン版と同様のため、簡略化しています。

パソコン版と同様にメールやSMSで認証しますが、利用する端末のメールアドレスや電話番号で構いません。

スマホアプリ版ChatGPTの特徴をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

ChatGPTを使うときの注意点

ChatGPTは便利なサービスですが、何も気にせずに使うと思わぬトラブルにつながることもあります。そこで、ここからはChatGPTを使うときの注意点を、4つにまとめて紹介します。

情報が必ずしも正しいとは限らない

ChatGPTが回答する情報は、必ずしも正しいとは限りません。ChatGPT自体に内容の妥当性を検証する機能はなく、間違いが含まれていたとしても出力されてしまいます。

そのため、ChatGPTの回答内容を鵜吞みにすると、後で間違いが判明して困ることもあります。海外では実際に、ChatGPTが示した嘘の裁判事例を確認せずに使用し、弁護士が多額の罰金を課された事例もあるのです。

こうしたトラブルを防ぐために、ChatGPTの回答を使う場合は必ず事実確認を行いましょう。特に、新しい話題や専門分野に関する回答は正確性が下がりやすいため、注意が必要です。

著作権侵害のリスクがある

ChatGPTに限らず、生成AIには著作権侵害のリスクがあります。ChatGPTはインターネットで公開されているデータから学習しますが、その中には小説や歌詞など、著作物も少なからず含まれるためです。

学習によって獲得したトークンを回答に用いる性質上、どうしても既存作品との重複は生じやすくなります。プロンプトの内容によっては、既存の著作物に酷似した文章が生成されるケースも考えられます。

ChatGPTの回答を使う場合は、インターネット検索などで既存作品と被っていないかのチェックが必要です。

ChatGPTといった生成AI活用時の著作権についてより詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。

ChatGPTの使用がバレるリスクがある

重要なビジネスシーンや学校の課題などでChatGPTの回答をそのまま使うと、見た人にバレるリスクもあります。一見すると自然な文章でも、しっかり見ると不自然な箇所があることも多いためです。

また、生成AIが出力した文章かどうかをチェックするツールも存在します。ChatGPTを開発したOpenAI社でさえ「AI Text Classifier」というチェックツールを公開しているほどです。

生成AIの使用が許可されていないシーンでChatGPTの使用がバレると、信頼を大きく損なうことになります。こうした事態を防ぐために、ChatGPTを使ってもよい場面かどうかしっかり考えてから使いましょう。

情報漏洩のリスクがある

ChatGPTのプロンプトに、会社や個人の重要なデータを入力するのはおすすめしません。情報漏洩のリスクがあるためです。

ChatGPTは、ユーザーが送信したプロンプトからも少なからず学習します。そのため、自分が入力した重要なデータが、ほかのユーザーの回答に使われてしまうケースもゼロではありません。

なお、ChatGPTにプロンプトの内容を学習させない設定も可能です。設定は次の2ステップで行ってください。

1.ChatGPT画面右上にあるアカウントのアイコンをクリックし「設定」を選択する。

2.「データ コントロール」を選択し「すべての人のためにモデルを改善する」の設定をオフにする。

上記の設定を行うとプロンプトの入力欄が黒く変わり、会話の内容が学習には使われなくなります。設定を元に戻したい場合は、画面左部の「Enable chat history」をクリックしましょう。

ChatGPTを使うにあたっては、さまざまな注意点を押さえておくことが大切です。

効果的にChatGPTを使うなら

これからのビジネスでは、ChatGPTの活用による業務の効率化が加速するでしょう。業界を問わず、ChatGPTを使いこなせるスキルが就職・転職において求められることが予想されます。

しかし、求職者がこぞってChatGPTスキルを磨く流れになれば、当然ながら他者との差別化は難しくなります。「ChatGPTだけは使えます」では、内定を勝ち取るうえでは心もとないですよね。

そこで有力な戦略となるのが「ChatGPTとプログラミングの掛け算」です。ビジネスに役立つプログラムをChatGPTにより効率的に開発できれば、データ分析や業務効率化が可能となります。

特に、ChatGPTの開発にも使われる「Python」を学べば、AIやIoTといった先端技術の開発も可能となります。ChatGPTスキルとPythonのプログラミングスキルを身につけることで、人材としての価値は高まるでしょう。

ただし、プログラミングを独学する場合は挫折に注意が必要です。弊社の調査によると、プログラミングの独学で「挫折や行き詰まりを感じたことがある」人は約90%にものぼります。

調査概要：プログラミング学習の挫折に関するアンケート
調査対象：10代〜80代の男女298名
調査期間：2019年8月13日~8月20日
調査方法：インターネット調査
掲載元：PR TIMES

挫折や行き詰まりを感じた理由としては「不明点を聞ける環境になかった」「エラーが解決できなかった」といった声が多数。独学では、何かにつまずいても相談できる相手がいないことが、挫折につながりやすいのです。

調査概要：プログラミング学習の挫折に関するアンケート
調査対象：10代〜80代の男女298名
調査期間：2019年8月13日~8月20日
調査方法：インターネット調査
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「ChatGPTを活用すれば独学でも大丈夫かな？」と考える人もいるでしょう。しかし、ChatGPTを活用するとしても下記のような問題は発生するため、効率的にプログラミングスキルを身につけることは難しいといえます。

こうした問題に直面すると、費用を抑えようとした結果として多くの時間を失うことになりがちです。また、確かなスキルが身につかなければ、多くの時間をかけても就職・転職には活かせません。

ChatGPTやプログラミングのスキルを挫折せず、かつ効率よく身につけるなら、プログラミングスクールの利用が確実です。現役エンジニアの講師に教えてもらえるうえに、最適化されたカリキュラムで効率よく学べます。

なかでも弊社「SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)」であれば、現役エンジニアによるマンツーマンレッスンを完全オンラインで受けられます。カリキュラムをオーダーメイドでき、生徒に合わせた学習が可能です。

特に「業務改善 AI活用コース」では、ChatGPTとPythonのスキルをまとめて習得できます。現役エンジニアへの相談はもちろん、学習コーチによる管理面でのサポート、コンサルタントへのキャリア相談も可能です。

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ChatGPTによくある疑問

最後に、ChatGPTにまつわる「よくある疑問」へまとめて回答します。

Q1：ChatGPTが「使えない」って噂は本当？

「ChatGPTは使えない」という声を耳にすることもあるでしょう。こうした意見が挙がるのは、ChatGPTが「使えない」というよりも「使いこなせない」ことが原因であるケースが多いです。

もちろん、ChatGPTにも苦手なこと・できないことはあります。しかし有効活用すれば、さまざまな作業を効率化できるため「使えない」ということは決してありません。

ChatGPTで有用な回答を引き出すためには、プロンプト作成にもテクニックが求められます。「使えない」と嘆くよりも「どうしたら使えるようになるか」を考えるほうが有意義でしょう。

なお、下の記事ではケース別にChatGPTが使えない原因を、対処法も交え詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

Q2：ChatGPT以外にどんな生成AIがあるの？

ChatGPT以外にも、さまざまな生成AIが存在します。代表的なものとして、次の3つを知っておきましょう。

名称	概要
Gemini	Google社が提供する文章生成AI。Google製品と連携しやすく、マルチモーダル(画像や音声にも対応可能)な点が強み。
Claude	Anthropic社が提供する文章生成AI。長文への理解力が高く、安全性を重視した設計が特徴。
Stable Diffusion	Stability AI社が提供する画像生成AI。精巧な画像の生成能力を持つ。

それぞれに異なる特徴があるため、さまざまな生成AIを試してみるのがおすすめです。

無料で使える生成AIサービスを一覧で知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

Q3：ChatGPTだけでもプログラミングは可能？

簡単なプログラムであれば、ほぼChatGPTだけでもプログラミングは可能です。しかし実際の開発現場では、プログラマーによるコードの手直しや組み立てが必要不可欠です。

ChatGPTの仕様上、何千行・何万行という規模のコードをまとめて生成することは不可能です。現実的には、ChatGPTで生成した部分的なコードの手直しを行い、1つのソフトウェアにまとめていく流れになります。

また前述のとおり、そもそもプログラミングの知識がないと正しい指示をChatGPTに出せません。そのため、ChatGPTをプログラミングに活用するとしても、プログラミングスキルは身につけるべきです。

なお次の記事では、ChatGPTでプログラミングの作業を効率化する方法を詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。

まとめ

今回は、話題となっているChatGPTに関して、次の7点をお伝えしました。

ChatGPTを使うことで、さまざまな作業を効率化できます。ビジネスでの活用も進んでいくと考えられるため、ChatGPTスキルは早めに身につけておきましょう。

ChatGPTの価値をより高めるうえでは、プログラミングと組み合わせることが効果的です。今回の内容を参考にしてChatGPTやプログラミングのスキルを高め、AI時代をリードする人材を目指してください。