生成AIの種類一覧【特徴や用途、選び方まとめ】

デジタルデータの急増やコンピューターの処理能力向上を背景に第3次AIブームといわれている昨今。ChatGPTをはじめ、多くの生成AIが登場しています。

そんななか、生成AIに関心はあるもののどんな種類があるのかあいまいな人は多いですよね。実際のところ、日々多くの生成AIツールが登場しているため、追いきれていない人もいるはず。

そこでこの記事では次の用途別に、生成AIの種類を一覧にまとめて紹介します。

「生成AIは使うべきか」といった疑問にもお答えするので、ぜひ参考にしてください。そもそも生成AIとは何なのかを詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

この記事の要約
  • 生成AIの種類は大きく分けて6つ
  • これからの時代に備えて生成AIを使用すべき
  • 生成AIは便利な反面、セキュリティや権利侵害のリスクもある

なお「ITに疎くても生成AIを使いこなせるようになれるかな…」といった不安を抱えている人は、ぜひ一度「侍エンジニア」をお試しください。

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目次

生成AIの種類一覧

下表のように、生成AIは用途に応じていくつかの種類に分かれています。

生成AIの種類特徴
テキスト生成AI自然言語処理や大規模言語モデルなどの技術を使用して、自動で文章を生成するAI。
文章作成や要約、翻訳や校正などの作業が得意。
画像生成AI入力するプロンプト(指示)をもとに膨大なデータから自動で画像を生成するAI。
写真やイラスト、絵画などイメージに合せた画像生成が可能。
動画生成AIプロンプト(指示)や画像をもとに自動で動画を生成するAI。
写真や画像を動かしたり、アニメーションを作ったりできる。
音声生成AI話させたいセリフを入力することで、自然な流れで読み上げてくれるAI。
感情表現や抑揚などの指示も可能。
音楽生成AI雰囲気や曲調などを入力すると音楽を生成するAI。
身近なBGMから歌詞付きの音楽生成などもできる。
コード生成AIプログラミングコードを生成するAI。
ユーザーの要件に合わせて自動でコーディングを行ったり、ユーザーの書くプログラムの続きを予測してアシストしてくれたりと様々な機能がある。

ここでは、種類別に生成AIの特徴や代表的なサービスを解説します。

なお、上記を含め主要な生成AIサービスを比較したい人は次の記事を参考にしてください。

テキスト生成AI

テキスト生成AIはユーザーの指示に合わせて、文章を作成する生成AIです。ここでは代表的なテキスト生成AIを、4つ紹介します。

ChatGPT

ChatGPT
出典:ChatGPT
生成AI名ChatGPT
特徴生成AIの先駆け的存在として人気。
日本語対応版などもあり、自然な日本語での出力が得意。
主な用途・ビジネス文書の作成
・文章の校閲・校正
商用利用の可否可能
利用料金・通常利用:無料
・有料版:20ドル(約2,900円)~

各項目は公式サイトの情報をもとに記載しています。
料金には2025年6月時点の為替レートをもとに換算した日本円の税込み価格を記載しています。

ChatGPTはOpenAIが開発した高性能なテキスト生成AIで、人間が書いたような自然な文章を出力できるのが特徴です。

膨大な言語データをもとに学習しており、ビジネス文書の作成や翻訳、要約といった多様な用途に対応できます。とくに最新モデルの「GPT-4o」は応答の精度が高く、自然な日本語を出力してくれます。

また、ChatGPTは「ファインチューニング」と呼ばれる機能により、ユーザー自身のデータを使って自由にカスタマイズ可能です。ファインチューニングとは特定の業種や企業固有の用語、ルールに沿った回答ができるよう、AIに学習させる技術です。

例えば、社内マニュアルなどを取り込ませることで、社内業務に最適化されたAIアシスタントを作成できます。上手に活用できれば、社内業務の一部を完全自動化するなど、業務効率の改善に大きく貢献できます。

ChatGPTの特徴をより詳しく知りたい人は、次の記事や動画を参考にしてください。

Claude

Claude
出典:Claude
生成AI名Claude
特徴処理能力が高いため、長文ドキュメントの読解が可能。
Artifacts機能で資料作成にも便利。
主な用途・長文の要約
・レポートの叩き台を作成
商用利用の可否可能
利用料金・通常利用:無料
・有料プラン:(約2,900円)~

各項目は公式サイトの情報をもとに記載しています。
料金には2025年6月時点の為替レートをもとに換算した日本円の税込み価格を記載しています。

ClaudeAnthropic社が開発したテキスト生成AIで、人間らしい自然な文体と高い読解力が魅力です。

最新のバージョンでは精度を重視した「Claude Opus 4」と、精度と速度のバランスを重視した「Claude Sonnet 4」がリリースされています。

「Claude Opus 4」は精度が高いものの、コーディングに最適化されたモデルかつ有料なため、テキスト生成AIを使いたい人は無料で利用できる「Claude Sonnet 4」で十分です。「Claude Sonnet 4」は最大20万トークン(約15万字)もの長文処理が可能で、研究論文やレポート、小説の要約や作成に向いています。

また、3.5シリーズの際に追加された「Artifacts(アーティファクト)」機能を使用すれば、プロンプトに合わせた生成物を即座に視覚化することが可能です。例えば、業務資料に利用する作図やマインドマップなどを瞬時に作成し、専用ウィンドウで表示してくれるので、デザインツールを使って作図する必要がなくなります

Claudeは大量の情報や文章を扱いたい方、図などの作成を手早く行いたい方には、とくにおすすめの生成AIです。

‎Gemini

Gemini
出典:Gemini
生成AI名Gemini
特徴回答をスプレッドシートやGoogleドキュメントと連携できる。
主な用途Googleサービスの業務効率化
商用利用の可否明確な明言なし
利用料金・通常利用:無料
・有料プラン:月額2,900円

各項目は公式サイトの情報をもとに記載しています。
料金には2025年6月時点の為替レートをもとに換算した日本円の税込み価格を記載しています。

Geminiは、Googleが開発した高度なAIツールです。注目すべき特徴として、さまざまなGoogleのサービスと連携できる点があげられます。

例えば、Googleスプレッドシートと連携すれば、グラフの作成や数字の分析などをAIが自動で行ってくれます。また、Gmailではメールの要約や返信文作成を自動化できるため、毎日のメールチェックにかかるコストを大幅に削減可能です。

最新の「Gemini 1.5 Pro」は長文処理にも強く、膨大なデータの整理や文書作成もスムーズなため、Googleサービスを頻繁に利用する人にとっては業務効率の心強い味方になってくれるでしょう。

Geminiの特徴をより詳しく知りたい人は、次の記事や動画を参考にしてください。

Microsoft Copilot

生成AI名Microsoft Copilot
特徴Microsoft 365に統合されたAI。
WordやExcelなどのMicrosoft製品との連携が可能。
主な用途Microsoft 365の業務効率化
商用利用の可否可能
利用料金・通常利用:無料
・有料プラン:月額3,200円

各項目は公式サイトの情報をもとに記載しています。
料金には2025年6月時点の為替レートをもとに換算した日本円の税込み価格を記載しています。

Microsoft Copilotは、GPT-4を搭載したMicrosoft製の生成AIです。WordやExcel、OutlookやTeamsなど、Microsoft 365アプリと連携できる点が魅力です。

具体的には、各アプリごとに次のような使い方ができます。

  • Outlook:メールの要約や返信文の自動作成
  • Word:文書の下書きや提案書の作成支援
  • Excel:グラフや表の自動作成、データ分析や予測
  • PowerPoint:プレゼン資料の自動生成
  • Teams:議事録の自動作成、会議中の重要ポイントの要約

また、アプリ同士を連携させ、より業務効率化を図ることも可能です。例えば、Wordで作成した文書をもとに、PowerPointのスライドを自動生成するといった使い方もできます。

普段使い慣れたツールにAIを組み込むことで、よりスマートな働き方を実現できる点が最大の魅力です。Microsoft Copilotの特徴をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

画像生成AI

画像生成AIはユーザーの指示(プロンプト)に合わせて、画像作成を行えるAIです。ここからは、代表的な画像生成AIを4つ紹介します。

Adobe Firefly

Adobe Firefly
出典:Adobe Firefly
生成AI名Adobe Firefly
特徴Photoshopなどを作成するAdobe社の画像生成AI。
テキストからリアルで詳細な画像生成が可能。
主な用途・Adobe製品と連携して業務効率化をはかる
・商用利用を前提とした画像生成
商用利用の可否商用利用可能
利用料金有料プラン:月額1,580円~

各項目は公式サイトの情報をもとに記載しています。
料金には2025年6月時点の為替レートをもとに換算した日本円の税込み価格を記載しています。

Adobe Fireflyは、PhotoshopやIllustratorで知られるAdobe社が提供するクリエイター向けの画像生成AIです。最大の特徴は、著作権に配慮した安心の学習データを使用している点です。

Adobe Stockや著作権切れコンテンツをベースにAIが学習しており、生成された画像は安全に商用利用できます。さらに、Adobeの各種アプリと連携することで、素材生成からデザイン編集まで一貫した制作フローが実現できる点も魅力です。

例えば、PhotoshopやAdobe Expressで作業中に足りない素材があれば、その場でFireflyに生成を指示でき、ツールを行き来する手間が減少します。

安心・安全に使えるうえに、創造性の幅を広げる強力なツールとして、多くのクリエイターに支持されています。

Stable Diffusion

生成AI名Stable Diffusion
特徴生成した画像を修正、拡張できる
オープンソースなので、自分のパソコンに利用環境を構築できる
主な用途・費用をかけずに画像生成AIを使用
・はじめて動画生成AIを始める
商用利用の可否基本可能
※使用モデルによっては不可
利用料金無料

各項目は公式サイトの情報をもとに記載しています。
料金には2025年6月時点の為替レートをもとに換算した日本円の税込み価格を記載しています。

Stable Diffusionは、入力したテキストをもとに多様な画像を生成できる、オープンソースの画像生成AIです。

Hugging FaceDream StudioMageなどのWebサービスを通じて簡単に利用できるほか、自分のPCにインストールしてローカル環境で動作させることも可能です。操作はシンプルで、英語のプロンプトを入力するだけでイメージ通りの画像を数秒で生成できます。

さらに注目すべきは「Image to Image」機能です。「Image to Image」機能では、ユーザーが用意した元画像に対して、プロンプトで変更したい要素を指示して画像の雰囲気や構図などを自在にアレンジできます。

例えば、風景写真を「夜のシーンに変えて」と指示すれば、同じ構図で夜景へと変化させる画像を生成可能です。柔軟な編集性により、アイデアを具体化しやすく、創作の可能性が大きく広がります。

Midjourney

Midjourney
出典:Midjourney
生成AI名Midjourney
特徴ディスコード上のテキストから画像を生成できる。
詳細なパラメータで細かく画像修正が可能。
主な用途・詳細なパラメータを基に画像を出力
・ディスコードを使いながら使用
商用利用の可否・個人や年商100万ドル未満の企業:有料プランに加入で可能
・年商100万ドル以上の企業:Pro PlanまたはMega Planの加入
利用料金有料プランのみ:月額10ドル(1,430円)~

各項目は公式サイトの情報をもとに記載しています。
料金には2025年6月時点の為替レートをもとに換算した日本円の税込み価格を記載しています。

Midjourneyは、テキストから高品質な画像を生成できるAIサービスで、ほかの生成AIと比べても芸術性の高いビジュアル表現ができる点が魅力です。プロンプトには詳細なパラメータを指定でき、アスペクト比やスタイル、ディテールなどを細かく調整できます。

既存の画像をもとに新たな作品を作成したり、複数の画像を合成したりもできるため、手持ちの素材を活かして理想に近いビジュアルを表現できます。生成した画像は商用利用できるため、広告作成やPR作成などクリエイティブなサービスにも活用可能です。

また、利用方法はユニークでDiscordというチャットツール上でプロンプトを入力して画像を生成します。そのため、Discordで会議を進めながらアイデアの叩き台を出すといった使い方も可能です。

Canva

Canva
出典:Canva
生成AI名Canva
特徴Canvaアカウントがあれば、お手軽に利用できる。
スタイル設定とキーワードで簡単に画像作成可能。
主な用途・デザインツールとの併用
・新しいデザイン案の提案
商用利用の可否可能
利用料金・通常利用:無料
・有料プラン:1万1,800円~

各項目は公式サイトの情報をもとに記載しています。
料金には2025年6月時点の為替レートをもとに換算した日本円の税込み価格を記載しています。

Canvaはデザインツールとしても有名ですが、「Text to Image」機能の搭載により、画像生成AIとしても利用できます

プロンプトを入力してスタイルを選ぶだけで、イラストや写真風の画像を簡単に生成できます。AIが発想をサポートしてくれるので、1からのデザインが難しい場合にも役立ちます。

また、元々デザインツールということもあり、豊富なテンプレートがある点も魅力です。既存のテンプレートやデザインの編集機能と組み合わせることで、短時間で高品質なデザイン画像を作成できます。

デザインのアイデア出しなどに生成AIを使いたい人には、とくにおすすめのサービスです。

動画生成AI

動画生成AIはプロンプトや画像をもとに、動画を自動生成してくれるAIです。ここからは代表的な画像生成AIを、3つ紹介します。

Runway Gen-4

Runway Gen-4
出典:Runway Gen-4
生成AI名Runway Gen-3 alpha
特徴テキスト・画像、またはその両方から動画を作成できる生成AI。
最大16秒の精巧なCG動画が作成可能。
主な用途・破綻のないリアルな動画作成
・クオリティの高いショート動画作成
商用利用の可否・無料プラン:ロゴマークが付き、販売や広告に利用不可
・有料プラン:ロゴマークなしで商用利用可
利用料金・通常利用:無料
・有料プラン:12ドル(1,720円)~

各項目は公式サイトの情報をもとに記載しています。
料金には2025年6月時点の為替レートをもとに換算した日本円の税込み価格を記載しています。

Runway Gen-4は、画像からリアルな動画を生成できる最先端の動画生成AIです。画像一枚から人物の自然な動きや細かな表情までを再現し、短時間で高精度な映像を作り出せるのが特徴です。

最新モデルのGen-4では世界一の一貫性を実現しています。具体的には、生成されたキャラクターや背景などがどのシーンであっても一貫しており、破綻のない世界観の生成が可能となっています。

また、直感的な操作性と高度な編集機能により、初心者からプロのクリエイターまで幅広く活用できる点も魅力です。クリックによる操作とプロンプトの入力のみで操作できるため、誰でも気軽に高品質な動画を作成できます。

有料プランの場合は生成した動画の商用利用もできるため、プロのクリエイターにもおすすめです。

Vrew

Vrew
出典:Vrew
生成AI名Vrew
特徴動画編集に利用可能なAI。
音声から自動で字幕を付ける機能があり、vlogなどに効果的。
主な用途・字幕を自動的に生成
・動画編集の効率化
商用利用の可否・無料プラン:出所表記に同意が必要
・有料プラン:可能
利用料金・通常利用:無料
・有料プラン:年額1万2,290円~

各項目は公式サイトの情報をもとに記載しています。
料金には2025年6月時点の為替レートをもとに換算した日本円の税込み価格を記載しています。

Vrewは、AI技術を活用した直感的な動画生成・編集ツールで、従来の動画作成ソフトとは一線を画す使いやすさが魅力です。

とくに注目すべきは、テキストベースでの編集機能です。動画内容が文字として表示され、それを編集するだけで映像が自動的に反映される仕組みです。

例えば、「えー」「あのー」といった話し言葉の不要部分が文字起こしされたテキストとして表示されるため、それを削除するだけで映像からも自動的に該当シーンがカットされます。また、話者のセリフが表示されたテキストをそのまま編集すれば、字幕も自動的に修正されるなど、編集作業が非常に効率化されるのが特徴です。

複数の声質から選べる自然なAI音声ナレーション機能も備えているため、音声やナレーションの追加もスムーズに行えます。無料プランでも充実した機能が利用でき、初心者でも気軽に本格的な動画を制作できるのも嬉しいポイントです。

Sora

Sora
出典:Sora
生成AI名Sora
特徴CGからアニメーションまで多様な動画が作成できる。
テキストや画像からイメージを取り込める。
ChatGPTの機能の1つ。
主な用途・ChatGPTアカウントとの連携
・日本語のプロンプトでの生成
商用利用の可否可能
利用料金・通常利用:無料
・有料プラン:月額20ドル(2,860円)~

各項目は公式サイトの情報をもとに記載しています。
料金には2025年6月時点の為替レートをもとに換算した日本円の税込み価格を記載しています。

SoraはOpenAIが開発した最先端の動画生成AIで、テキストや画像から高精度な動画を生成できる革新的なツールです。

まるで実写のような滑らかな映像を生み出せるのが特徴で、プロンプトにもとづいた繊細な動きや表情の再現力にも優れています。また、静止画や既存動画をもとにアニメーションや新しい映像を生成する機能も搭載されており、画像をもとにした映像作成にも便利です。

ChatGPTのアカウントがあれば誰でも利用できるため、テキスト生成AIを会わせて利用したい人にもおすすめです。Soraの特徴をより詳しく知りたい人は、次の動画を参考にしてください。

音声生成AI

音声生成AIは、文章を正しいアクセントや抑揚で読み上げてくれる生成AIです。ここからは代表的な音声生成AIを、2つ紹介します。

CoeFont

CoeFont
出典:CoeFont
生成AI名CoeFont
特徴アナウンサーや声優など多様な音声の生成ができる
ブラウザ上で利用できる
主な用途・特徴のある声での音声生成
・ブラウザのみで作成を完結
商用利用の可否・無料プラン:商用利用不可・クレジット表記必須
・有料プラン:商用利用可能
利用料金・通常利用:無料
・有料プラン:月額3,300円~

各項目は公式サイトの情報をもとに記載しています。
料金には2025年6月時点の為替レートをもとに換算した日本円の税込み価格を記載しています。

CoeFontは、誰でも手軽に高品質なAI音声を作成できる音声生成プラットフォームです。わずか5分間、自分の声を録音するだけで、自然な響きを持つオリジナルのAI音声が生成できます。

自分のAI音声があると、動画作成時にナレーションを自分で録音する手間が省けるため、スムーズに制作を進められます。例えば、台本の読み間違いやマイク設定の不具合といったトラブルを防げるため、より効率的かつ安定して動画制作を行うことが可能です。

さらに、1万種類以上の多様な声から選べる音声ライブラリやリアルタイムボイスチェンジャー機能も搭載されているため、自分の声に自信がない人も気軽に利用できます。

多言語にも対応しているので「自分の動画を英語音声にする」、「海外向けの英語ナレーションが入った映像資料を作成する」といった際にも役立ちます。

Amazon Polly

Amazon Polly
出典:Amazon Polly
生成AI名Amazon Polly
特徴テキストを自然な音声に変換できる。
主な用途・eラーニングやデバイスの音声への使用
・商用目的の利用
商用利用の可否可能
利用料金・特定の文字数まで無料
・無料枠以降:4ドル(570円)~
※文字数ごとに従量課金

各項目は公式サイトの情報をもとに記載しています。
料金には2025年6月時点の為替レートをもとに換算した日本円の税込み価格を記載しています。

Amazon Pollyは、AWSが提供する音声生成AIです。テキストを自然な音声に変換でき、読み上げ性能は日本語の場合、「スタンダード」と「ニューラル」の二段階に分けられています。

上記の中でもとくにニューラルは、ディープラーニング技術を活用したテキスト読み上げ機能を搭載しており、より人間の話し方に近いです。抑揚などが滑らかであるため、eラーニングやデバイスの搭載など商用利用におすすめです。

また、SSMLと呼ばれる音声合成マークアップ言語を使用して、細かく音声を調整できます。音声の速さや高さ、感情表現などを細かく調整できるため、上手に活用すれば人が話しているのと聞き分けできないレベルの音声生成が可能です。

料金面も良心的で初回利用から12ヶ月間は、スタンダードで月500万文字、ニューラルで月100万文字まで無料で利用できます。高品質な音声合成を手軽かつ低コストで実現できるため、はじめて音声生成AIを利用する人にもおすすめです。

音楽生成AI

音楽生成AIはテキストなどをもとに自動で音楽を生成してくれるAIです。ここからは、代表的な音楽生成AIを2つ紹介します。

Soundraw

Soundraw
出典:Soundraw
生成AI名Soundraw
特徴ムード・ジャンル・テーマの指定でオリジナル曲をAIが作曲してくれる。
主な用途・商用利用可能なBGMの生成
・作曲知識がない状態での作曲
商用利用の可否可能
利用料金・作曲のみなら無料
・有料プラン:月額11.04ドル(1,580円)~

各項目は公式サイトの情報をもとに記載しています。
料金には2025年6月時点の為替レートをもとに換算した日本円の税込み価格を記載しています。

Soundrawは作曲経験の有無を問わず、誰もが直感的に楽曲制作を楽しめる音楽生成AIです。最大の魅力は、生成された楽曲がすべて商用利用可能である点です。

YouTubeや広告・PR動画といったあらゆる商用プロジェクトで安心して利用できるため、楽曲使用のコストを大きく下げられます。

また、操作は非常にシンプルで、音楽の知識がない人でもジャンルやムードなどを選び、数クリックで自分好みの楽曲を作れます。構成やテンポ・キーの変更なども簡単にできるので、誰でも個性のあるオリジナル楽曲を作成可能です。

MusicFX

MusicFX
出典:MusicFX
生成AI名MusicFX
特徴テキストベースで音楽作成が可能。
Googleアカウントのみで使用可能。
主な用途・日本語プロンプトでの楽曲作成
・簡易的なBGMの作成
商用利用の可否明確な明言なし
利用料金無料

各項目は公式サイトの情報をもとに記載しています。
料金には2025年6月時点の為替レートをもとに換算した日本円の税込み価格を記載しています。

MusicFXはGoogleが開発した音楽生成AIで、たった数語の入力だけでオリジナルの楽曲を瞬時に生み出せる点が魅力です。ジャンルやテンポ、使用する楽器などをテキストで指定するだけで、特別な音楽知識がなくてもオリジナル曲を作れます。

機能にはテキスト指定で音楽を作成する「通常モード」に加え、「DJモード」も利用可能です。DJモードは生成された音楽にプロンプトを追加して、楽曲を編集できる機能です。最大10個のプロンプトを追加できるので、ジャンルの変更や楽器の追加を行って、オリジナリティ溢れる一曲に仕上げられます。

また、利用料金が無料な点も大きな特徴です。費用をかけずに楽曲制作を楽しめるので、音楽生成AIをはじめて利用する人にもおすすめです。

コード生成AI

コード生成AIは、プログラミングのコーディングを支援または自動生成してくれる生成AIです。ここからは代表的なコード生成AIを、3つ解説します。

Amazon CodeWhisperer

生成AI名Amazon CodeWhisperer
特徴Amazonの提供するコーディングAI。
脆弱性の判定機能もあり、ビジネス利用も可能。
主な用途・本格的なシステム開発
・AWS Cloud9との連携
商用利用の可否可能
利用料金・一部機能のみ無料
・有料プラン:月額19ドル(2,720円)~

各項目は公式サイトの情報をもとに記載しています。
料金には2025年6月時点の為替レートをもとに換算した日本円の税込み価格を記載しています。

Amazon CodeWhispererは、ソースコードのコメントや入力内容にもとづいて、瞬時にコード提案を行う生成AIです。書いているコードから次に実装すべきコードを予測して出力してくれるので、コーディング作業を効率化できます。

PythonJavaJavaScriptなど幅広い言語に対応しており、Visual Studio CodeAWS Cloud9といった主要IDEにも統合できるため多様な開発現場で利用可能です。また、セキュリティスキャン機能により、コード中の脆弱性を検出して修正を提案してくれるため、安全性においても信頼できます。

GitHub Copilot

GitHub Copilot
出典:GitHub Copilot
生成AI名GitHub Copilot
特徴GitHubとOpenAIが共同開発した生成AI。
プロンプトベースでコード作成が可能。
主な用途・日本語プロンプトによる生成
・テストコードやドキュメントなどフロー全体の業務効率化
商用利用の可否可能
利用料金・一部機能のみ無料
・有料プラン:月額10ドル(1,430円)~

各項目は公式サイトの情報をもとに記載しています。
料金には2025年6月時点の為替レートをもとに換算した日本円の税込み価格を記載しています。

GitHub Copilotは、OpenAIのCodexというAIを使って作られたコード生成ツールです。

Visual Studio CodeやJetBrainsといった有名な開発ツールと連携でき、プロンプトによる指示や書きかけのコードをもとに、関数やコードの一部をリアルタイムで提案してくれます。

特筆すべきは、GitHub Copilotが日本語のプロンプトにも対応している点です。例えば、「Pythonを使って、# ユーザー名を入力として受け取り、挨拶を返す関数を作成」と書くだけで、それに対応したPythonの関数が自動的に提案されます。

GitHub Copilotは、単にコードを補完するだけでなく、テストコードやドキュメントの自動生成まで対応しています。

「この関数テストを実行する」と自然言語で指示するだけで、関数の挙動に基づいたテストコードの自動生成が可能です。また、「このコードの処理内容を説明して」と尋ねるだけで、わかりやすい解説を自動で生成してくれます。

テスト設計やコードチェックの時間を大幅に削減できるため、エンジニアが設計やユーザー体験の向上といったより創造的な作業に集中できるようになります。

GitHub Copilotの特徴をより詳しく知りたい人は、次の動画を参考にしてください。

AI Programmer

AI Programmer
出典:AI Programmer
生成AI名AI Programmer
特徴日本製の生成ツール。
言語と指示を書くだけで自動でコードを生成してくれる。
主な用途・日本語プロンプトでのコード生成
・簡易的なプログラムの作成
商用利用の可否明確な明言なし
利用料金無料

各項目は公式サイトの情報をもとに記載しています。
料金には2025年6月時点の為替レートをもとに換算した日本円の税込み価格を記載しています。

AI Programmerは、日本語で指示を出せるコード生成AIです。プロトタイプが無償で提供されているため、費用をかけずに利用を始められる点も魅力です。

例えば「簡単なフォームを作りたい」といった要望に対して、たたき台となるコードを瞬時に生成してくれるため、アイデア段階の開発やプログラミング学習に最適です。

ただし、命令を細かく段階的に伝える必要がある点や、API連携のような高度な機能の実装にはあまり向いていない点には注意が必要です。「天気予報アプリを作って」といった曖昧な指示では正しく動作しないこともあるため、プロンプトは細かく区切って指示を記載しましょう。

簡潔な指示出しに対して早くかつ正確なコーディングを行ってくれるので、プログラミング初学者が正しいコーディングを学ぶ際などにも役立つツールです。

生成AIは使うべきなのか

今からでも生成AIは使うべきです。理由として、今後の日本は労働人口の不足などを背景にAIの活用が進む可能性が高いことがあげられます。

総務省統計局が実施した「人口推計(2024年(令和6年)10月1日現在)」では日本の人口が減少傾向にあり、多くの企業が従業員の確保に苦戦している状況です。

上記の背景から、多くの企業がAIを活用した業務効率化や人員不足の解消に興味を抱いています。

事実、総務省が発表した「令和6年 情報通信白書」では、アンケート調査に回答した国内企業の約75%がAIの活用によって業務効率化や人手不足の解消につながると考えていることがわかりました。

今後は人員不足解消のために生成AIを活用し始める企業も増加すると考えられます。今から生成AIを使い、リテラシーを高めておくことで、生成AIの知見が深い人材として様々な企業で活躍できる可能性が高まります。

なお、無料で使えるおすすめの生成AIサービスを詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

生成AIを利用する際の注意点

生成AIを利用する際の注意点

ここからは生成AIを利用する際の注意点を、3つにまとめて解説します。

権利侵害やセキュリティ上のリスクを理解する

生成AIを活用する際には、権利侵害やセキュリティ上のリスクを理解しておくことが必要です。

例えば、コード生成においては、AIが出力するソースコードにセキュリティ上の配慮が不足している場合があり、それらをそのまま利用すると脆弱性を含んだシステムが構築されてしまうおそれがあります。また、画像や動画などの生成物も、著作権を侵害している可能性があるため注意が必要です。

事実、日本経済新聞の報道によれば中国の生成AIサービスを提供していた事業者が、円谷プロダクションの「ウルトラマン」に酷似した画像を生成したとして、著作権侵害が認定される事件が発生しています。

さらに、生成AIサービスごとの利用規約を確認することも重要です。生成AIサービスによっては、生成物の商用利用を禁止している場合もあるため、ビジネス目的で使用する場合は必ず事前に確認しておきましょう。

生成AIの著作権についてより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

出力内容を鵜呑みにしない

生成AIを利用する場合は、出力結果を鵜呑みにしてはいけません。生成AIは即座に要望に対する答えを出力してくれますが、出力内容が常に正確であるとは限らないためです。

特にテキスト生成AIでは、あたかも正しそうに見える情報であっても、実際には事実と異なる内容が含まれていることがあります。

これは「ハルシネーション」と呼ばれる現象で、AIが不確かな情報や存在しない事実をもっともらしく提示してしまうケースです。生成AIを使用する際は必ずファクトチェックを行い、信頼できる情報源と照らし合わせて確認することが重要です。

差別的な表現がないか注意する

生成AIは学習データに偏りがあると、意図せず差別的な表現を含む出力をすることがあるため、注意が必要です。

例えば、「女性は感情的である」「男性は理性的である」といった性別に関する固定観念や、「特定の地域は犯罪率が高く危険」といった地域差別的な内容がそれらしい形で出力されることもあります。

こうした出力結果は使用者に悪意がなくても、受け手に不快感を与えたり誤解を招いたりするリスクがあります。生成AIが出力した内容が倫理的に適切かどうかは、利用者側が慎重に見極めることが大切です。

未経験から生成AIの使い方を学ぶなら

生成AIを安全かつ効果的に活用するには、ある程度の専門知識が求められます。

知識がないまま利用してしまうと、意図した結果が得られないばかりか、セキュリティリスクや権利侵害など重大な問題に気付けないケースもあるでしょう。リスクをさけ、生成AIを上手に使うにはプロンプトエンジニアリングや生成AIの仕組みを専門的に学ぶことをおすすめします。

未経験から生成AIを学ぶには、侍エンジニアの「業務改善AI活用コース」を受講するのがおすすめです。

侍エンジニアでは、現役エンジニアと学習コーチの2名体制で学習をサポートしています。ChatGPTなどの生成AIツールを正しく利用する方法やプロンプトエンジニアリングを学べます。

また、pythonなどのプログラミングを掛け合わせて作業効率化を図るスキルの習得も可能です。「受講生の学習完了率98%」「累計受講者数4万5,000名以上」という実績からも、侍エンジニアなら未経験からでも挫折なく転職や作業の効率化を実現できます。

まとめ

生成AIはテキストや画像など多様な形式のコンテンツを自動生成できる技術であり、ビジネスやクリエイティブ領域において急速に普及しています。

それぞれのAIには得意分野があり、目的や用途に応じた適切な選定が重要です。業務効率化や人手不足解消にもつながるため、今のうちから理解と活用を進めておくことで将来的に活躍できる人材に成長できます。

来るべきAI時代に備えて、今のうちから使用できるようにしておきましょう。

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この記事を書いた人

【プロフィール】
Webライター5年目。中学校の教員としてICT教育を担当した後、SES企業にてSQLを用いた運用・保守に従事。業界経験を積んだ後、システム開発に関わりたいと大手SIerに転職。基本設計からテストまでと一連の開発を担当する傍ら、Webライターとしての活動を開始。2024年から侍エンジニアブログの記事作成を担当。ライティングやプログラミングで生成AIを活用し、作業時間を30%削減しつつ、年収100万円アップを実現しました。生成AIの活用方法を初心者にもわかりやすく解説します。
【専門分野】
IT/Web開発、データベース運用・保守

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